「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」は危険なスパム 犯罪組織が関わっている可能性も
Twitter(X)で「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」などを見かけたことはありませんか?
実は、これは悪質なスパムです。また、犯罪組織がかかわっている可能性もあります。この記事では、「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」などの問題点や危険性について解説します。

ツイートバージョン(内容はこの記事と同じ)はこちら。
【⚠️注意喚起⚠️】
— ろぼいん (@keita_roboin) February 4, 2024
「あなたが2024年のバレンタインを一緒に過ごすTwitterの特別な人」
「私のTwitterやりとりークル」
というやつはスパムなので注意。
・犯罪組織が関わっている可能性が高い(詳細はリプで後述)
・連携するとTwitterアカウントを操作され、知らないアカウントをフォローしてしまう… pic.twitter.com/pwABNJ82ZZ
要約
詳しく書くと長くなるので、要点だけを知りたい人のために要約します。
- 「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」などはスパム
- アカウント連携をしてしまうとアカウントを操作され、知らないアカウントをフォローしてしまう
- サイバー犯罪組織が関与している可能性が高い
- 犯罪組織の資金源になっている可能性も
ということで、ここからはこれらについて根拠も含めて詳しく解説します。
アカウント連携をするとどうなるか
Twitterでこんなサイトを見かけたことはありませんか?
- 「あなたが2024年のバレンタインを一緒に過ごすTwitterの特別な人は」
- 「私のTwitterやりとりサークル」
- 「私のTwitter家族」
- 「Twitter家系図」
これらはすべて悪質なスパムです。
これらのツイートには、funxgames[.]meというURLが添付されています。このURLにアクセスすると、roundyearfun[.]orgというサイトにリダイレクトされます。
この記事では、これをRound Year Funと呼びます。
Round Year Funにアクセスすると、Twitterのアカウント連携を求められます。そして、アカウント連携をするとアカウントを操作され、知らないアカウントを勝手にフォローしてしまいます。
実際に連携して検証したところ、連携した直後に見知らぬアカウントを5つフォローしていました。
Forbesに寄稿された記事でも、同様の指摘がされています。
実は、アカウント連携の画面をよく見ると、Round Year Funはプロフィールの設定の変更やツイート、アカウントのフォローなどの権限を要求しています。

アカウント連携するとRound Year Funにこれらの権限を与えてしまうわけです。
これらの権限は、本来は正当なサービスが正当な目的で利用するためのものです。たとえば、ライブ配信アプリでは簡単にライブの告知をできるように、ツイートの権限を要求することがあります。
しかし、Round Year Funはこれらを悪用しています。
また、連携画面に表示されるサービス名には、いくつものバリエーションがあります。通常は、表示されるサービス名は1つです。複数用意して分散させることで、Twitterによってアプリを停止されるリスクを減らしていると考えられます。


犯罪組織が関わっている?
興味深いことに、「私のTwitterやりとりークル」「私のTwitter家族」などにはサイバー犯罪組織が関与している可能性があります。
先ほど説明したように、これらのツイートに添付されているURLにアクセスするとRound Year Funにリダイレクトされます。
セキュリティー企業のトレンドマイクロによる調査では、Round Year Funの背後にサイバー犯罪組織が存在している可能性が指摘されています。
この調査によると、Round Year Funは「Maikspy」というスパイウェアのC&Cサーバーとして運用されていたとのことです。
簡単に言い換えると、Round Year Funは「コンピューターウイルスに指示を出したり、ウイルスを使って盗み取ったデータを収集したりしている司令塔」ということになります。
C&Cサーバーとして使われていただけなら、サーバーが乗っ取られていたという可能性もあります。しかし、Round Year FunのTwitterアカウントが前述のスパイウェアの宣伝をツイートしていたらしいので、ほぼ確実に黒だと思われます。
この調査結果は、サイバー犯罪グループがRound Year Funを運営しているか、操作できる状態にあることを示しています。
前述の調査は2018年のものなので、現在もC&Cサーバーとして運用されているかは分かりません。しかし、Round Year Funはかなり怪しいといえます。
知らないアカウントをフォローしてしまう「だけ」ではない
Round Year Funにアカウントを連携すると、知らないアカウントをフォローしてしまうだけではありません。
前述のように、Round Year Funはツイートやリツイートの権限も要求しています。また、サイバー犯罪組織が関わっている可能性が高いことが指摘されています。
これはあくまで可能性の話ですが、アカウント連携した人たちのアカウントを操作して「ウイルスをダウンロードするように誘導するツイートを投稿する」といったことも可能なわけです。
あくまで「そういったこともできる」という話ではあります。
しかし、サイバー犯罪組織が関わっている可能性が高い以上、そういったことが起こらないとは言い切れません。
「Round Year Funは知らないアカウントをフォローしてしまう『だけ』」と考えるのは危険です。
ところで、Round Year Funは勝手にアカウントをフォローして何がしたいのでしょうか?
私は、あれは「そういうサービス」だと考えています。
「お金を払うとフォロワーを増やしてくれるサービス」ってありますよね?いわゆる「フォロワーを買う」というやつです。要するにアレではないかなと考えています。
- フォロワーを増やしたい人がお金を払う
- Round Year Funにアカウント連携した人たちのアカウントを使って↑の人をフォローする
ということです。
しかし、この推測が正しければ、「私のTwitterやりとりークル」「私のTwitter家族」などは犯罪組織の資金源ということになります。
いずれにしても、犯罪組織が関わっている可能性が高いことと、勝手に知らないアカウントをフォローしてしまうことは事実なので、使わない方がいいといえます。
連携を解除するには?
Round Year Funの実態はアカウントの乗っ取りではなく、アカウント連携を悪用しているに過ぎません。
そのため、連携を解除すればそれ以降はアカウントを操作されることはありません。ただし、勝手にフォローしてしまったアカウントは、手動でフォローを解除する必要があります。
連携を解除するには、設定の[セキュリティとアカウントアクセス]>[アプリとセッション]>[連携しているアプリ]から黄緑のRのロゴの連携を切ってください。
なお、[連携しているアプリ]に表示される名前にはいくつかのバリエーションがあります。
![[連携しているアプリ]のスクリーンショット](/_next/image/?url=%2Fapi%2Fmedia%2Ffile%2Fimage-1806.png&w=1920&q=75)
また、「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」などのツイート(ポスト)の削除も忘れないようにしてください。そのまま放置しておくと他の人がリンクを開いてしまい、被害を広げてしまう可能性があります。
まとめ
「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」などの危険性や犯罪組織が関わっている可能性について解説しました。
これらのツイートを見かけても、リンクを開かないようにしてください。また、すでにアカウント連携してしまった場合は、すぐに連携を解除してください。
もし、「私のTwitter家族」「私のTwitterやりとりークル」などをやっている人を見かけたら、この記事を教えてあげてください。
この記事のツイートバージョン(内容は同じ)もあるので、ぜひ拡散をお願いします。
【⚠️注意喚起⚠️】
— ろぼいん (@keita_roboin) February 4, 2024
「あなたが2024年のバレンタインを一緒に過ごすTwitterの特別な人」
「私のTwitterやりとりークル」
というやつはスパムなので注意。
・犯罪組織が関わっている可能性が高い(詳細はリプで後述)
・連携するとTwitterアカウントを操作され、知らないアカウントをフォローしてしまう… pic.twitter.com/pwABNJ82ZZ
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。



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