Twitter(X)のいいねとリツイート機能が削除される?誤った情報に注意
はじめに
2023年10月29日ごろから、23日に投稿されたこちらのツイート(ポスト)が話題になっていました。
【悲報】イーロンマスク、「いいね」と「RT」ボタンを削除予定と投稿。
— きたがわ (@bukuta_3) October 22, 2023
イーロン「表示回数(インプレッション)で今後は、投稿が人気かどうか判断してね。」 pic.twitter.com/o1THl7lPae
この投稿を受けて、Twitter(X)では「いいねとリツイート(リポスト)機能が削除される」という情報が広まっていますが、これは誤った情報です。
元の投稿の画像を読むと書かれているとおり、実際にはいいねやリツイートの機能そのものが削除されるわけではなく、タイムラインからいいね・リツイートボタンが削除されるということです。
投稿の詳細をクリックすることで、引き続きいいね・リツイートの数とボタンが表示されると書かれています。
ここからは、イーロン・マスク氏の投稿を詳しく見ながら、いいねやリツイートボタンが削除されるとどのような影響があるのかを考えていきます。
イーロン・マスク氏の元ツイートの日本語訳
冒頭で紹介した投稿に添付されている、イーロン・マスク氏の投稿を日本語に翻訳すると次のようになります。
繰り返しテキストが書かれた醜いURLカードは、私の目を出血させていた(注:「目から出血するほど不快だった」という意味だと思われる)。今はとても良くなった!
次に、メインのタイムラインから、余計なインタラクションカウントを持つアクションボタンをすべて削除する。投稿をタップしない限り、閲覧数だけが表示される。
これで読みやすさが大幅に向上する。
1段落目で言及されている「URLカード」は、先日デザインが変更されたOGPのリンクカードのことを指していると思われます。投稿にリンクを貼り付けたときにサムネイルだけが表示されるようになり、記事のタイトルが表示されなくなった件のことですね。
これについて、テキストが書かれているのが(目から出血するほど)不快だったからサムネイルだけ表示されるようにした、ということです。
この日本語訳からも分かるとおり、少なくとも現時点では、イーロン・マスク氏はタイムラインからいいねやリツイートボタンを削除するつもりですが、機能そのものは残すつもりのようです。
タイムラインからいいね・リツイートボタンが削除されるとどうなるのか
タイムラインからいいね・リツイートボタンが削除されると、どうなるのでしょうか。
まず、タイムラインではインプレッション数のみが表示されるようになります。これは、ツイートが表示された回数のことです。いいねやリツイートの数を確認したり、ツイートをいいねしたり、リツイートしたりするには、ツイートをタップする必要があります。
いいねやリツイートの機能自体は削除されないとはいえ、タイムラインからボタンが削除されることで、ツイートをいいねしたり、リツイートしたりする人は大幅に減ると思われます。
一般的にはWebやアプリにおいて、必要なクリック回数が増えるほどユーザーが離脱するといわれています。このことから、いいねやリツイートするために詳細をタップしなけらばならなくなると、いいねやリツイートをする人が減ると考えられるわけです。
また、現在のTwitterのおすすめアルゴリズムは、いいねやリツイートなどの数に基づいています。他の指標も使われてはいますが、タイムラインからボタンが削除されていいねやリツイートをする人が減ると、何らかの影響が出ると思われます。
タイムラインからボタンを削除するときにおすすめアルゴリズムも変更するのか、そのまま使うのかによっては今後、ツイートの表示のされやすさが大きく変わる可能性があります。イラストなどを投稿しても伸びにくくなるかもしれませんし、逆に、いいねやリツイートの数が少なくても表示されやすくなるかもしれません。
まとめ
Twitter(X)のいいねとリツイート機能が削除されるという情報は誤った情報です。タイムラインからいいね・リツイートボタンが削除されるだけで、機能そのものは削除されません。
しかし、タイムラインからボタンが削除されると、いいねやリツイートをする人が減り、おすすめアルゴリズムにも影響を与える可能性があります。