Shadowban Scannerで「新たな権限を承認してください」と表示される件について
こんにちは。Shadowban Scannerの開発者の ろぼいん です。
現在、一部のユーザーで次の画像のようなダイアログが表示されているかと思います。この件について、詳しく説明します。
要約
- 拡張機能は事前に宣言したURLにしかアクセスできない
- TweetDeckのURLが変わってしまったため、新しいURLを宣言する必要がある
- 新しいURLを宣言すると前述のようなダイアログが表示される
- TweetDeckの再サポート以外に、これによる変化はない
- 新しい権限の承認は必須ではないが、承認しないと以降のアップデートを受け取れなくなる
詳細
ここからは、もう少し詳しく書きます。とはいっても、ほぼ要約で書いたとおりです。
まず前提として、ブラウザー拡張機能は事前に宣言したURLにだけアクセスできる仕組みになっています。
すべてのURLにアクセスできるように宣言することもできますが、通常は必要最低限のURLだけを宣言します。Shadowban Scannerでは、Web版のTwitterとTweetDeckのURLを宣言しています。
しかし最近、TweetDeckのURLが変わってしまいました。事前に宣言したURLにしかアクセスできないので、Shadowban ScannerはTweetDeckで動作しなくなってしまいました。
そのため、変更後のURLに対応する必要があります。拡張機能がアクセスできるURLを変更すると、画像のようなダイアログが表示されるわけです。
Shadowban Scannerが更新されています。新しいバージョンがインストールされる前に新たな権限を承認してください。“キャンセル”を選ぶと拡張機能は現在のバージョンが維持されます。この拡張機能は以下の権限が必要です。
- twitter.comドメイン内のサイトの保存されたデータへのアクセス
- x.comドメイン内のサイトの保存されたデータへのアクセス
「保存されたデータへのアクセス」という表記を見ると、少し怪しく感じるかもしれません。しかし、この「保存されたデータへのアクセス」の権限は、Shadowban Scannerを含め、ほとんどのブラウザー拡張機能が利用しています。今回の変更によって、アクセスできるURLの範囲が変わっただけです。
変更後も依然として、Shadowban ScannerはTwitterとTweetDeckでしか動作しませんし、データを外部に送信することもありません。
ブラウザー拡張機能はその性質上、権限をもつサイトにアクセスし、データを読み取り、何らかの処理を行い、閲覧中のページに変更を加えることができます。
これは拡張機能の基本的な性質です。たとえば、広告ブロッカーは広告をブロックするために、ページのコンテンツにアクセスし、内容を読み取って解析し、ページ上の広告を削除するという変更を加えます。
Shadowban Scannerも同様です。Twitterのページにアクセスし、データを読み取って解析し、ページを変更して結果を表示します。
権限の変更後も今までと同様に、Shadowban Scannerは外部にデータを送信しません。すべてのデータはお使いのコンピューター上で安全に処理されます。当然ながら、私のサーバーにもデータは送信されません。
今回の変更によって、Twitterの現在および将来の仕様変更に備え、Shadowban ScannerはTwitterのすべてのURLにアクセスできるようになりますが、今まで通りTwitterとTweetDeckでのみ動作します。
必ずしも新しい権限を承認する必要はありませんが、ブラウザーの仕様の関係上、承認しないと以降のアップデートを受け取れなくなります。
まとめ
以上、Shadowban Scannerで「新たな権限を承認してください」と表示される件についてでした。
今回の変更について、ご理解いただければ幸いです。ご不明な点などがあれば、私のTwitterアカウントまでお気軽にお問い合わせください。
- Twitter:@keita_roboin