広告ブロッカーのFadBlockがマルウェア化!今すぐアンインストールを推奨
YouTubeは最近、広告ブロッカーの規制を強化しています。そんな中、独自のアプローチで規制を回避していた広告ブロッカー「FadBlock」がマルウェア化していることが判明しました。
この記事では、FadBlockのマルウェア化について詳しく解説します。また、FadBlockをインストールしたいた場合に今すぐ行うべき対処法と代替の広告ブロッカーについても紹介します。
FadBlockとは?
FadBlockは、YouTubeのアンチ広告ブロッカーに対抗するための広告ブロッカーです。
通常の広告ブロッカーは広告を完全にブロックしますが、FadBlockは広告をブロックする代わりに早送りにすることで規制を回避しています。
そのため、YouTubeの広告ブロッカー規制に対応した広告ブロッカーとして人気を博していました。
FadBlockがマルウェア化していた
2024年1月24日に、FadBlockのGitHubリポジトリーにとある報告がありました。
当初、FadBlockはYouTubeのための広告ブロッカーのため、YouTubeのサイトへのアクセス権限のみを要求していました。
しかし、アップデートですべてのWebサイトへのアクセス権限が追加されたとのことです。また、一部のユーザーはライセンス料の支払いを要求されたと報告しています。
作者のコメントによると、FadBlockは1か月前に売却しており、新しい所有者からさらに別の所有者の手に渡ったようです。
FadBlockの新しい所有者は、Facebookのセッションの情報をfadblock.pro
というドメインに送信するコードを追加したようです。
これによって、FadBlockをインストールした状態でFacebookにアクセスすると、第三者がFacebookアカウントにアクセスできるようになります。
このような経緯を受け、ChromeウェブストアではすでにFadBlockが削除されています。
今すぐ取るべき対処法
まずは、FadBlockをインストールしている場合は今すぐアンインストールすることを強く推奨します。
しかし、それだけでは不十分です。
FadBlockをインストールしたことでFacebookのセッション情報が漏洩している可能性があるため、Facebookの設定からすべてのセッションをログアウトした上で、念のためパスワードを変更することをオススメします。
代替の広告ブロッカー
FadBlockの作者が、「クリーンな」バージョンとしてFadBlock Originをリリースしています。FadBlock Originは、FadBlockの元のコードをベースにしており、マルウェア化された部分は含まれていません。
ただし、作者を信用できないという場合は代替の広告ブロッカーを使用するか、YouTube Premiumへの加入を検討することをオススメします。
まとめ
YouTubeの広告ブロッカー規制に対応した広告ブロッカー「FadBlock」がマルウェア化していることについて解説しました。
FadBlockをインストールしている場合は今すぐアンインストールしてください。また、Facebookのセッション情報が漏洩している可能性があるため、Facebookの設定からすべてのセッションをログアウトした上で、念のためパスワードを変更することをオススメします。