YouTubeハンドルでひらがなや漢字などを利用可能に
YouTubeでは、他のSNSと同様にユーザーを識別する一意のIDである「ハンドル」が導入されています。
これまで、ハンドルには英数字のみを利用できましたが、日本語のひらがなやカタカナ、漢字などを含む74言語の文字に対応したことが発表されました。日本語を含む多言語でのユーザー名の利用が可能になり、より多くのユーザーが自分らしさを表現できるようになります。
YouTubeのハンドルが日本語など74言語に対応
YouTubeは、2022年にハンドル機能を導入しました。それまで、YouTubeでユーザーを識別する情報には、チャンネル名とチャンネルIDがありました。しかし、チャンネル名はユーザーごとに一意ではなく、またチャンネルIDはランダムな英数字のため、覚えにくいという問題がありました。
一方で、YouTubeに導入されたハンドルは、他のSNSと同様に@から始まる一意のIDで、決められたルールの範囲内で自由に設定できるため覚えやすいという利点があります。
ハンドル機能の詳細については、こちらの記事で紹介しています。
これまでYouTubeのハンドルは他の多くのSNSのIDと同様に、英数字と一部の記号にのみ対応していました。そのため、日本語を含む多言語でのハンドルの利用ができませんでした。
今回、YouTubeは74言語に対応したハンドルの提供を開始しました。これにより、日本語のひらがなやカタカナ、漢字などを含む多言語でのハンドルの利用が可能になります。
we’re beginning to roll out handles in 74 languages (in addition to English) 🥰 🌏
— TeamYouTube (@TeamYouTube) June 27, 2024
we hope this makes it easier for viewers & creators around the world to express yourselves in the language of your preference!
more info: https://t.co/vDAAr1Kfht pic.twitter.com/chvnmYcG6B
YouTubeのハンドルは現在、英語に加えて74言語の文字をサポートしています。また、アンダースコア、ハイフン、ピリオド、ラテン語の中点も利用可能です。
文字数は、原則として3〜30文字の範囲内で設定できますが、漢字やハングルの場合は1〜10文字、ひらがなやカタカナ、エチオピア語の場合は2〜20文字に制限されます。
ハンドルに日本語を使うときの注意点
日本語を含む多言語でのハンドルの利用が可能になったことで、より多くのユーザーが自分らしさを表現できるようになりました。しかし、ハンドルに日本語を使う際にはいくつかの注意点があります。
まず、他の言語のユーザーが検索しにくくなる可能性があることに注意が必要です。
ハンドルに日本語を使ってしまうと、日本語を使わないユーザーがハンドルで検索するといったことが困難になります。そのため、海外の視聴者も考慮に入れるのであれば、今までどおり、英数字と記号のみのハンドルがオススメです。
また、リンクが正しく表示されなくなったり、読みにくくなったりする可能性もあります。
一部のWebサイトやアプリでは、URLに英数字や一部の記号以外の文字が含まれることを想定していない場合があります。ハンドルは、チャンネルのURLに使われているため、一部のWebサイトやアプリでは日本語を含むハンドルをもつYouTubeチャンネルへのリンクが正しく表示されないことがあります。
さらに、英数字や一部の記号以外の文字を含むURLは、パーセントエンコーディングと呼ばれる方法で変換されることが一般的です。たとえば、@ハンドル名
というハンドルをもつYouTubeチャンネルのURLは、youtube.com/@%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AB%E5%90%8D
のように変換される場合があります。こうなってしまうと、かなり読みにくいですし、URLが長くて覚えにくくなってしまいます。必ずしもすべてのケースで変換されるわけではありませんが、変換されるWebサイトやアプリ、ツールなどが多いため、注意が必要です。
まとめ
YouTubeのハンドルが日本語など74言語に対応したことで、より多くのユーザーが自分らしさを表現できるようになりました。しかし、日本語を含む多言語でのハンドルを利用する際には、他の言語のユーザーが検索しにくくなる可能性や、リンクが正しく表示されなくなる可能性があることに注意が必要です。