Shadowban Scannerの安全性への取り組み

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Shadowban Scannerは、X(旧Twitter)のシャドウバンやセンシティブ判定を簡単に確認できるブラウザー拡張機能です。しかし、ツールを使用する上で安全性やプライバシーの保護は重要な要素です。

本記事では、筆者が開発しているShadowban Scannerがどのようにユーザーの安全性を確保しているか、その取り組みについて詳しくご紹介します。

Shadowban Scannerとは?

Shadowban Scannerは、Xのシャドウバンやセンシティブ判定を検出するためのブラウザー拡張機能です。

シャドウバンは、アカウントがXの検索結果やおすすめに表示されなくなる状態を指します。また、センシティブ判定を受けたツイートやアカウントは可視性が制限されることがあります。

Shadowban Scannerは、これらの状態を外部サイトに移動せず直接確認できる機能を提供します。

類似の他のツールでは専用サイトにアクセスし、アカウントのIDを入力する必要があります。一方で、Shadowban Scannerではアカウントやツイートに直接結果を表示するので、そのような手間が不要です。

ただし、類似の他のツールと同様に100%の精度を保証するものではないため、Shadowban Scannerで継続的に状態を確認しつつ他のツールと併用することを推奨しています。

安全性への取り組み

Shadowban Scannerでは、さまざまな取り組みを通じてユーザーのプライバシーやセキュリティを保護し、透明性を確保しています。

1. 外部サーバーとの通信を排除した設計

Shadowban Scannerは外部サーバーと通信しません(※)。この設計により、ユーザーのデータが外部に漏えいするリスクを排除し、ユーザーのプライバシーを保護しています。

※ユーザースクリプト版では、絵文字を表示するためにXのサーバーから画像を取得します。通常の拡張機能版では絵文字のデータが同梱されているため、サーバーにアクセスしません。

2. Xの内部APIを使用しない安全な実装

Shadowban Scannerは、Xの内部APIにリクエストを送信する必要がない特殊な設計(※)を採用しています。これにより、Shadowban Scannerが原因でアカウントが不審なアクセスとして制限または凍結されるリスクを回避し、ユーザーの安全性を確保しています。

※XのWebクライアントにおけるReact propsを利用して実装しています。

3. 個人情報を保存しない設計

Shadowban Scannerはユーザーの個人情報を保存しません。すべての処理はユーザーのブラウザー内で完結する(※)ため、外部にデータが送信されることもありません。ユーザーのプライバシー保護を最優先に設計されています。

※ユーザースクリプト版では、絵文字を表示するためにXのサーバーから画像を取得します。通常の拡張機能版では絵文字のデータが同梱されているため、サーバーにアクセスしません。

4. オープンソース化による透明性の確保

Shadowban ScannerのソースコードはGitHubで完全に公開されており、誰でも内容を確認できます。これにより、ツールの安全性やプライバシーに関する懸念があれば、誰でも自由に検証できます。

また、拡張機能ストアに公開している署名済みファイルもGitHubで公開しており、ストアで配布しているファイルとソースコードの整合性を確認できます。

おわりに

Shadowban Scannerは、ユーザーのプライバシーと安全性を最優先に開発されています。外部サーバーに依存しない設計、XのAPIを使用しない実装、そしてオープンソース化による透明性を通じて、安心してお使いいただけるようにしています。

ぜひ、Shadowban Scannerをインストールしてください。

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。