Google ChromeやEdgeのフォントが変わったので元に戻す方法

最近、ChromeやEdgeでWebページを閲覧するときのデフォルトフォントが変更されました。これにより、Google検索をはじめとして、さまざまなWebサイトの表示が変わってしまいました。
この記事では、フォントが変更された経緯と、フォントを元に戻す方法を紹介します。
フォントが変更された経緯
最近のWindowsのアップデートにより、GoogleとAdobeが共同で開発したフリーフォント「Notoフォント」がプリインストールされるようになりました。
Notoフォントには、ゴシック体のNoto Sansと明朝体のNoto Serifが存在しています。
「Noto」は「no tofu」の略で、フォントが対応していない文字を表示しようとしたときに現れる四角(豆腐)を排除する、つまりできるだけ多くの文字を表示できるようにすることを目指しているフォントです。
このNotoフォントファミリーのうち、中国語、日本語、韓国語に対応した「Noto CJK」(Noto Sans CJKとNoto Serif CJK)がWindowsのアップデートで標準搭載されるようになり、Google ChromeやMicrosoft Edgeのデフォルトのフォントとして利用されるようになりました。
Windows 11のリリースノートでは、次のように述べられています。
[Noto Fonts] This update enhances text quality and customer experience in web browsing for Chinese, Japanese, and Korean languages by introducing the Noto font family. This provides modern, comprehensive font support for these languages.
日本語訳:
[Notoフォント]今回のアップデートでは、Notoフォントファミリーを導入することで、中国語、日本語、韓国語のWebブラウジングにおけるテキスト品質と顧客体験を向上させます。これにより、これらの言語に対するモダンで包括的なフォントサポートが提供されます。——『Releasing Windows 11 Build 22631.5116 to the Release Preview Channel | Windows Insider Blog』
同様に、Windows 10でもNotoフォントがプリインストールされるようになりました。
[Noto Fonts] This update provides Noto CJK (Chinese, Japanese, and Korean) fonts in Windows.
日本語訳:
[Notoフォント]今回のアップデートでは、WindowsにNoto CJK(中国語、日本語、韓国語)フォントが追加されます。——『Releasing Windows 10 Build 19045.5674 to the Release Preview Channel | Windows Insider Blog』
これにより、Googleをはじめとした一部のWebサイトを表示したときにフォントが変わってしまうことがあります。


Webサイトでは、Webサイト側がフォントを指定している場合とそうでない場合があります。
Webサイト側が指定している場合は今回のアップデートの影響を受けませんが、指定していない場合はデフォルトのフォントが使われるため、アップデートの影響を受けます。
フォントを元に戻す方法
フォントを元に戻す方法を、ChromeとEdgeそれぞれで紹介します。
Google Chromeのフォントを元に戻す方法
-
Chromeを開き、右上のメニューボタンをクリックしてメニューを開き、[設定]を選択する
-
[デザイン]タブを選択し、[フォントをカスタマイズ]をクリックする
-
[標準フォント][Serifフォント][Sans Serifフォント]をそれぞれ[Meiryo][Yu Mincho][Meiryo]に変更する
変更前の設定 変更後の設定
Microsoft Edgeのフォントを元に戻す方法
-
Edgeを開き、右上のメニューボタンをクリックしてメニューを開き、[設定]を選択する
-
[外観]タブを選択し、[フォントのカスタマイズ]をクリックする
-
[標準フォント][セリフフォント][サンセリフフォント]をそれぞれ[Meiryo][Yu Mincho][Meiryo]に変更する
変更前の設定 変更後の設定