ChatGPTが指示を忘れる・守らない原因とは?コツを解説

ChatGPTを使っていると、以前指示したはずの内容を忘れて指示を守ってくれないことがあります。
この記事では、そんな場合にChatGPTがしっかりと指示を守ってくれるようになる“コツ”を紹介します。
指示は明確かつ具体的に
ChatGPTに与える指示は、明確かつ具体的にすることをオススメします。
とくに、日本話者は主語や目的語などを省略しがちです。
最近のChatGPTは主語や目的語などを省略しても適切に補って解釈してくれることが多いですが、複雑な指示ではそれらを省略せずに書いた方がよりよい回答を得られます。
また、文章の論理的な構造を意識し、“伝わりやすい文章”を意識するとよいでしょう。
人間に対して伝わりやすく、理解しやすい文章は、AIにとっても理解しやすいものとなります。
スレッドを短く保つ
ChatGPTをはじめとしたテキスト生成AIには、扱える文章の長さの限界を表す「コンテキストウィンドウ」という概念があります。
通常、コンテキストウィンドウを超えた過去の会話は無視されてしまいます。
会話履歴がコンテキストウィンドウに収まっている場合でも、会話が長くなれば長くなるほど、応答にかかる時間が長くなったり、過去の会話を無視しやすくなったりします。
そのため、ChatGPTとの会話のスレッドは短く保つことをオススメします。
ChatGPTを開くたびに、毎回新しいスレッドを作成して会話するとよいでしょう。
また、ChatGPTはその仕組みの関係上、それまでの会話の文脈に引っ張られる傾向があります。
1回の使用の場合でも、トピックが変わる場合は新しいスレッドを作成すると、より適切な回答を得られます。
別のスレッドの指示は反映されない
現在開いているのとは別のスレッドで出した指示は、ChatGPTに反映されないことがあります。
これは、ChatGPTの会話がスレッドごとに独立しているためです。
ChatGPTが過去のすべてのチャット履歴を参照して回答を提供できるという機能 も存在していますが、完璧ではないため、過去のスレッドで出した指示は基本的に無視されると考えた方がよいでしょう。
カスタム指示を使う
ここまで、スレッドを短く保つということと、別のスレッドで出した指示は反映されにくいということを紹介しました。
これらを踏まえると、「スレッドを短く保ち、毎回適切な指示を与える」ことが正解にみえますが、毎回指示を出すのは大変です。
ChatGPTには、そんなときに便利な「カスタム指示」という機能が搭載されています。
カスタム指示を使うと、すべてのスレッドに対して反映される指示を設定できます。
スレッド間で共通の指示を設定したい場合は、カスタム指示を使うとよいでしょう。
カスタム指示は、設定の[パーソナライズ]>[カスタム指示]から設定できます。
カスタム指示のそれぞれの項目の意味は、次のとおりです。
- ChatGPT は、あなたをどのようにお呼びすればよいでしょうか?:ChatGPTが自分を呼ぶときのニックネームを設定します
- お仕事はどのようなことをされていますか?:自分の仕事内容を設定することで、その分野に特化した回答を得られます
- ChatGPT にどのような特徴を求めていますか?:ここにはスレッド間で共通して反映させたい指示や、ChatGPTの性格などを設定します
- その他、ChatGPT があなたについて知っておくべきことがあれば教えてください。:趣味や価値観など自分についての情報を設定すると、それらを踏まえた回答を得られます
まとめ
ChatGPTが指示を忘れ、守ってくれないというときには、この記事で紹介したコツを意識してみてください。
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。