Blackmagic DesignがApple Immersive Video対応カメラとDaVinci Resolveアップデートを発表 Vision Pro向けの動画制作が可能に
Blackmagic Designは2024年6月10日(現地時間)、Appleの新しいフォーマット「Apple Immersive Video」に対応するカメラシステム「URSA Cine Immersive」と、同フォーマットに対応する編集ソフト「DaVinci Resolve」のアップデートを発表しました。
この新しいカメラシステムと編集ソフトは、Apple Vision Proで動作する没入型の8K・3Dビデオコンテンツを制作するために設計されています。
Immersive Video対応のURSA Cine Immersive
URSA Cine Immersiveは、Apple Immersive Videoに対応した世界初の商用カメラシステムです。
Apple Immersive Videoは、8K・3Dビデオと180度の視野を組み合わせた新しいフォーマットで、その場にいるかのような没入感を得られます。また、空間オーディオにより、音響もリアルに体感できます。
URSA Cine Immersiveは、固定カスタムレンズシステムと8K解像度のレンズを2つ搭載しています。2つのカメラレンズはそれぞれ8160x7200pxに対応しており、ピクセルレベルの同期が可能です。
16ストップのダイナミックレンジと90fpsでのキャプチャーに対応しており、滑らかで美しい動画を撮影できます。
Blackmagic RAWファイルには、レンズデータやホワイトバランスなどのさまざまな情報が記録されるため、ポストプロダクションでも一貫した画像品質が保証されます。
また、8TBの高性能ネットワークストレージを内蔵し、撮影中にBlackmagic CloudやDaVinci Resolveとリアルタイムで同期できます。これにより、2時間以上の撮影が可能です。
10GイーサネットやWi-Fiを搭載しており、それらを使って撮影データを転送できます。USB Type-CやXLRオーディオにも対応しており、さまざまな機器と接続できます。
DaVinci Resolveのアップデート
今年後半には、DaVinci Resolveの新バージョンがリリースされ、Apple Immersive Videoの編集機能が追加されます。
Immersive Videoビューアーにより、2DモニターやApple Vision Proを使用して、クリップをパンク、チルト、ロールしながら確認できます。
また、Apple Immersive Video(左目と右目のデュアルファイルステレオコンテンツ)を自動的に認識します。
さらに、Apple Vision Proで直接再生可能なファイル形式に迅速にエクスポートできるエクスポートプリセットも追加される予定です。
まとめ
Blackmagic Designは、Apple Immersive Videoに対応したカメラシステム「URSA Cine Immersive」と、DaVinci Resolveのアップデートを発表しました。
これにより、Apple Vision Proで没入型の8K・3Dビデオコンテンツを制作することが可能になります。
Apple Immersive Videoは、まるでその場にいるかのような没入感を得られる新しいフォーマットで、視覚と聴覚の両方でリアルな体験ができます。
DaVinci Resolveのアップデートにより、Apple Immersive Videoの編集がより簡単になり、高品質なコンテンツを制作できるようになります。