X(Twitter)でGrokの学習をオフにする方法 Grokでスマホが熱くなるって本当?
この記事では、X(旧Twitter)のAI「Grok」にあなたのポスト(ツイート)などのデータが学習されないようにする方法を紹介します。PC版Web、iOSアプリ、Androidアプリのそれぞれで設定を変更する方法を解説します。
また、Grokの学習がオンだとスマホが熱くなるという噂についても解説します。
Grokの学習がオンだとスマホが熱くなる?
この記事にたどり着いた方の中には、「Grokの学習がオンになっていることが原因でスマホが発熱する」といった噂を聞いた方もいるかもしれません。はじめに、この点について説明します。もし、この噂を聞いたことがない方は次のセクションにスキップして構いません。
Grokは、Xの有料プランのうちプレミアムプラン以上に登録しているユーザーのみが利用できる機能です。このGrokは、デフォルトでユーザーのポストなどのデータを学習しています(非公開アカウントを除く)。
最近、X上では
- Grokの学習がオンになっているとスマホの動作が重くなったり熱くなったりする
- Grokの学習をオフにすることで改善した
といった声が多く上がっています。
しかし、筆者はプログラマーとして、Grokが原因でスマホの動作が重くなったり発熱したりする可能性はかなり低いと考えています。
Grok本体やその学習は、ユーザーのスマホ上ではなくXのサーバー上で実施されています。そのため、Grokに関する設定が原因でスマホの動作が重くなるといったことは、通常は考えられません。
Grokをオフにすることでスマホの動作が軽くなったという声は、プラシーボ効果(思い込み) によるものだと思われます。
また、「Xの学習データを集めるためにスマホからデータを送信しているから動作が重くなるのではないか」という声もありますが、この可能性も低いと考えています。学習データを収集するためにわざわざスマホからデータを送信する必要はなく、Xのサーバー上のデータベースから直接集める方が効率的だからです。
したがって、Grokの学習をオフにすることでスマホの動作が軽くなるという話は、思い込み(あるいはXのアプリのバグ)が原因である可能性が高いと考えられます。
スマホの動作を改善させるためにGrokの学習をオフにしても、期待した効果は得られない可能性があるため注意してください。
Grokの学習をオフにする方法
それでは、Grokの学習をオフにする方法を説明します。Grokの学習をオフにするには、次の手順で設定を変更してください。
なお、Webと最新バージョンのiOSアプリ、最新バージョンのAndroidアプリでは、そのまま次の手順で設定を変更できます。古いバージョンのアプリを利用している場合はアプリをアップデートするか、Webから設定を変更してください。
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Xにログインする
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設定画面を開く
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[プライバシーと安全]を選択する
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[データ共有とカスタマイズ]セクションの[Grok]を選択する
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[ポストに加えて、Grokでのやり取り、インプット、結果をトレーニングと調整に利用することを許可する]をオフにする
これで、Grokの学習がオフになりました。
なお、Grokの設定ページのテキストではポストの学習をオフにできないように読み取れますが、英語版の文章やヘルプページの文章を読むと、おそらく誤訳と思われます。
この記事で紹介した方法で設定をオフにすることで、Grokにポストを学習されないようにできるはずです。心配な場合は、前述のヘルプページによるとアカウントを非公開(いわゆる鍵垢)にすることで、確実にGrokの学習を防げます。
まとめ
この記事では、XのAI「Grok」にあなたのポストなどのデータが学習されないようにする方法を紹介しました。Grokの学習がオンだとスマホが熱くなるという噂についても解説しました。
Grokの学習がスマホの動作に影響を与える可能性は低いと考えられますが、心配な方は設定をオフにするか、アカウントを非公開にすることでGrokの学習を防ぐことができます。