Cloudflare Pagesをビルドキャッシュで高速化する

#Astro#Cloudflare#Web開発
投稿日:
サムネイル

Cloudflare Pagesは、静的サイトのホスティングのための優れたプラットフォームですが、開発プロセスにおいてビルド時間がネックとなる場合があります。とくに、大規模なプロジェクトや頻繁に更新するプロジェクトでは、毎回すべての依存関係をダウンロードしてビルドし直すことは非効率的です。

そこで、Cloudflare Pagesのビルドキャッシュ機能が役立ちます。ビルドキャッシュを使うと、依存関係と出力ファイルをキャッシュし、次回以降のビルドを高速化できます。

対応している環境

ビルドキャッシュは、次のパッケージマネージャーとフレームワークで利用できます。

パッケージマネージャー

フレームワーク

有効にする方法

ビルドキャッシュを有効にするにはまず、Cloudflare Pagesの設定画面を開き、[ビルド&デプロイ]タブを選択します。

Cloudflare Pagesの設定画面のスクリーンショット

[ビルドキャッシュ]セクションまでスクロールし、[ビルドキャッシュを有効にする]をクリックします。

ビルドキャッシュセクションのスクリーンショット

これによって、次回のビルドからビルドキャッシュが有効になります。キャッシュを削除したい場合は、[キャッシュのクリア]ボタンをクリックします。

有効化してから最初のビルドでは、またビルド結果がキャッシュされていないため、通常のビルドと同じ時間がかかります。2回目からはビルドキャッシュが有効になり、ビルド時間が短縮されます。

Astroを使っているこのブログで実際に試したところ、1分程度かかっていたビルドが30秒程度に短縮されました。実際にビルドを開始するまでの処理(フレームワークがファイルをスキャンする時間など)は短縮できないので、ページ数が多いサイトほど効果が大きいと考えられます。

まとめ

Cloudflare Pagesのビルドキャッシュ機能を使うと、ビルド時間を短縮できます。ビルド時間がネックとなっている場合は、ぜひ有効にしてみてください。

参考

Xに共有する Blueskyに共有する Misskeyに共有する LINEに共有する Threadsに共有する
著者のアイコン画像

生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。