CloudflareがAuto Minifyを廃止へ 代替手段は?
CloudflareがAuto Minify機能を2024年8月5日に廃止すると発表しました。Cloudflareが利用者に向けて送信したメールの中で明らかになりました。Auto Minifyは、HTML、CSS、JavaScriptファイルから不要な文字を削除することでファイルサイズを縮小し、ページの読み込み時間を短縮するための機能です。
Auto Minifyの廃止理由
Auto Minifyは、ファイルから不要な文字を削除して圧縮することで、ファイルサイズの縮小と読み込み時間の改善に効果がありました。しかし、現代の多くのWeb開発フレームワークには、最初からビルドフェーズでのminify(圧縮)機能が含まれており、Auto Minifyの必要性が徐々に低下してきました。
Cloudflareの調査によると、HTMLコンテンツの動的な圧縮が多くの状況で圧縮の利点を上回る遅延を引き起こすことが確認されたとのことです。また、CSSとJavaScriptファイルは、キャッシュされたファイルに対して圧縮されるため、効果は見られましたが、全体としてページサイズの削減は0.1%未満でした。これにより、Cloudflareは他のより効果的なソリューションに注力することを決定したとしています。
なお、CloudflareはPage Rulesの廃止も発表しています。詳細については、こちらの記事を参照してください。
代替手段は?
Cloudflareは、Brotli圧縮などのページサイズを減らすための他の手段に投資していると述べています。この技術は、従来の圧縮方式に比べて、より高い圧縮率と高速なデータ転送を実現します。Brotli圧縮を有効にすることで、テキストベースのファイルで大幅なサイズ削減が期待できます。
Cloudflareのパフォーマンス測定ツールやWeb Analyticsを活用することで、現在のサイトパフォーマンスを把握し、最適化の方向性を見直すことが可能です。また、Cloudflare Observatoryのテストを実行して、サイトのパフォーマンス改善に役立つ提案を得られます。
Cloudflareは、パフォーマンス測定ツールを有効にした状態でAuto Minifyの有効/無効を切り替え、パフォーマンステストでサイト速度を比較することを推奨しています。これにより、Auto Minifyがサイトパフォーマンスに与える影響を正確に把握できます。また、テストを実施する際には、キャッシュをパージすることで、テスト結果が正確になります。
もし、Auto Minifyが有効になっている方がサイトが速くなる場合は、Brotli圧縮などの追加ツールを使用してページの軽量化を図ることが推奨されています。また、Cloudflare Observatoryの結果から得られる提案を活用し、サイトのパフォーマンスを向上させるための具体的な方法を検討します。
筆者が実際に試したところ、Cloudflare Observatoryは、GoogleのLighthouseを利用してパフォーマンスを測定しているようです。RUM(Real User Monitoring)を利用して、実際のユーザーのデータを収集することも可能です。
なお、Cloudflareの設定ページによると、Brotli圧縮の設定は、2024年6月14日に削除され、以降はデフォルトで有効化されるとのことです。
まとめ
Cloudflareは、Auto Minify機能を2024年8月5日に廃止すると発表しました。Auto Minifyは、HTML、CSS、JavaScriptファイルから不要な文字を削除してファイルサイズを縮小し、ページの読み込み時間を短縮するための機能でしたが、現代のWeb開発フレームワークにはminify機能が含まれているため、必要性が低下していました。
Cloudflareは、Brotli圧縮などの他の手段に投資しており、ページサイズを減らすための新しいソリューションを提供しています。パフォーマンス測定ツールやWeb Analyticsを活用して、サイトのパフォーマンスを把握し、最適化の方向性を見直すことが重要です。また、Cloudflare Observatoryのテストを実行して、サイトのパフォーマンス改善に役立つ提案を得られます。
Auto Minifyが有効になっている方がサイトが速くなる場合は、Brotli圧縮などの追加ツールを使用してページの軽量化を図ることが推奨されています。Cloudflareの設定ページによると、Brotli圧縮の設定は、2024年6月14日に削除され、以降はデフォルトで有効化されるとのことです。
CloudflareのAuto Minify機能の廃止に伴い、サイトのパフォーマンスを向上させるための新しい方法を検討する必要があります。