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ChatGPTの無料プランと有料プランを徹底比較!価格や違い、選び方まで解説

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ChatGPTはAIとチャット形式でやり取りができ、さまざまなタスクを実行できることから非常に人気なサービスとなっています。そのChatGPTには無料プランと有料プランがあり、それぞれできることが異なっています。

この記事では、ChatGPTの無料プランと有料プランの違いや価格について詳しく解説し、選び方についても紹介します。

ChatGPTのプラン

ChatGPTのプランの比較表
ChatGPTのプランの比較表
画像:OpenAI公式サイトより

ChatGPTには無料プランと有料プランがあり、さらに有料プランには2つの種類があります。ChatGPTのプランは次のとおりです。

これらのプランのうち、TeamとEnterpriseは個人向けではありません。この記事では、個人向けのChatGPT Free、Plus、Proについて解説します。

次の表は、ChatGPTの無料プラン、Plusプラン、Proプランのおもな違いをまとめたものです。

機能ChatGPT FreeChatGPT Plus ($20/月)ChatGPT Pro ($200/月)
価格無料20ドル/月200ドル/月
利用可能なモデルGPT-4o mini、GPT-4oGPT-4o mini、GPT-4o、OpenAI o1、o1-miniGPT-4o mini、GPT-4o、OpenAI o1、o1-mini
メッセージ回数制限あり(制限あり)緩和(例:GPT-4oで3時間ごとに80件)無制限
ファイルアップロード限定的に利用可能制限緩和制限緩和
高度なデータ分析制限あり制限緩和制限緩和
Webブラウジング制限あり制限緩和制限緩和
画像生成制限あり制限緩和制限緩和
ボイスモード通常のボイスモードのみ通常および高度なボイスモード通常および高度なボイスモード
新機能の早期アクセスなしありあり
カスタムGPTsの作成と利用他者作成のGPTsのみ利用可能作成および利用可能作成および利用可能
OpenAI o1のプロモードなしなしあり
その他特典基本機能のみより自然な会話体験高度な推論能力

ChatGPT Free

ChatGPT Freeは、ChatGPTの無料プランです。とくに何もせずにChatGPTを利用している場合はこのプランになります。

ChatGPT Freeでは、次のようなことができます。

それぞれの特徴について詳しく紹介します。

GPT-4o miniは、ChatGPTで利用できる軽量かつ高速なモデルです。ChatGPTの無料プランでは、このモデルを無料で利用できます。

ボイスモードは、ChatGPTと音声で会話できる機能です。

GPT-4oは、GPT-4o miniよりも高性能なモデルですが、利用できる頻度には制限があります。

ChatGPTはアップロードしたファイルの分析や、プログラムを実行することでデータを分析する機能、Webからデータを収集して応答する機能や、画像を生成する機能があります。無料プランでは、頻度の制限がありますがこれらの機能にアクセスできます。

またカスタムGPTsは、ChatGPTのモデルをカスタマイズして利用できる機能です。無料プランでは、他の人が作成したGPTsを利用できます。

ChatGPT Plus

ChatGPT Plusは、ChatGPTの有料プランの1つで、記事執筆時点では月額20ドルで利用できます。ChatGPT Freeの機能に加えて、さらに多くの機能が利用できます。

ChatGPT Plusでは、次のようなことができます。

ChatGPT Plusを利用している場合、GPT-4oと3時間ごとに80件までやり取りできます。GPT-4とは3時間ごとに40件、OpenAI o1とは1週間に50件、OpenAI o1-miniとは1日に50件までやり取りできます。

このように、ChatGPTの有料プランは無料プランと比べてメッセージのやり取りの回数の制限が大幅に緩和されることが特徴です。

また、ChatGPT search(旧SearchGPT)を利用でき、Webのさまざまな情報を分かりやすくまとめてくれます。

さらに、より自然な会話ができる高度なボイスモードも利用できます。高度なボイスモードでは、音声の感情やトーンを変更できたり、さらにはAIが話しているときに割り込んで話しかけることができたりといった非常に高度な会話をリアルタイムでできます。

OpenAI o1とOpenAI o1-miniは、このモデルは、科学、コーディング、数学などの分野で従来のモデルよりも優れた性能を発揮します。高度な推論能力を有しており、物理学、化学、生物学などの分野で博士課程の学生と同等の性能を発揮します。

応答する前に人間のように時間をかけて考えるため他のモデルに比べて応答速度は遅いものの、より高度な会話ができます。

その他にも、新機能の早期アクセスやカスタムGPTsの作成と利用が可能です。

ChatGPT Pro

ChatGPT Proは、ChatGPTの有料プランの1つで、月額200ドルで利用できます。ChatGPT Plusの機能に加えて、さらに多くの機能が利用できます。

ChatGPT Proでは、次のようなことができます。

ChatGPT ProではPlusとの大きな違いはないものの、メッセージ回数の制限が撤廃されています。そのため、ChatGPTを大量に使うユーザーに適しています。

また、OpenAI o1のプロモードへのアクセスが可能です。OpenAI o1のプロモードは、OpenAI o1の性能を最大限に引き出すためのモードで、より時間をかけて高度な応答ができます。

どのプランがオススメ?

ChatGPTのどのプランが適しているかは、使い方や質問の複雑さ、やり取りの頻度などを参考にすることが大切です。

ここからは、書くプランがどのような人に向いているか、書くプランの特徴を交えながら詳しく紹介します。

ChatGPT Free(無料プラン)

ChatGPTの無料プランでは、軽量モデルでありながら日常的な質問や簡単なアイデア出しには十分役立つ、GPT-4o miniを利用できます。

ファイルアップロード、Webブラウジング、データ分析、画像生成などの高度な機能も、制限付きながら試せます。他のユーザーが作ったGPTsも体験可能です。

たまに思い立ったときにChatGPTで雑談したり、ちょっとした疑問を気軽に質問したりする程度で十分な場合には、無料版で事足ります。まだ有料へのハードルを感じる場合にも適しています。

ChatGPT Plus(月額20ドル)

ChatGPT Plusでは、GPT-4oやOpenAI o1、o1-miniを使ったり、Webブラウジング、画像生成、データ分析などで無料版よりも制限が緩和されます。

通常の音声モードに加え、高度なボイスモードでより自然で臨場感ある会話が楽しめます。また、新機能をいち早く利用でき、カスタムGPTsの作成もできます。

ChatGPTを日常的に酷使している人や無料版の制限に引っかかることが多い人は、Plusプランが向いています。

レポート、論文、研究テーマのブレインストーミング、数学やプログラミングの問題の解決など、より高度な推論が必要な場合は、Plusプランがオススメです。

アイデア出しや文章の執筆、コーディングなどでChatGPTを定期的に使っている場合は、Plusプランによってよりスムーズに作業を進められます。

とくにOpenAI o1は、GPT-4oなどのモデルでは解決できないような問題を解決したり、より正確なコーディングが必要な場合に有用です。

ChatGPT Pro(月額200ドル)

GPT-4o、OpenAI o1など最上級モデルを好きなだけ使え、より深く、より高度な議論や分析が可能になります。

制限がほぼ撤廃されることで、膨大なやり取りや繰り返しが必要なタスクもスムーズにこなせます。

開発者、データアナリスト、研究者、あるいは大規模なコンテンツ制作をするライターやクリエイターなど、ChatGPTを作業フローの中心に据えている場合、Proプランが真価を発揮します。

さらに、OpenAI o1のプロモードにより、さらに高度な推論や議論が可能になります。

ただし、ほとんどの人にとってはPlusプランで十分な機能を持っているため、Proプランは不要です。

OpenAIのCEOのSam Altman氏は、「ほとんどのユーザーはPlusティアのo1に満足するでしょう」と述べています

まとめ

ChatGPTの無料プランと有料プランには、それぞれ異なる特長とメリットがあります。

無料プランは、日常的な質問や軽いタスクに最適で、はじめてChatGPTを試す場合やときどきしか利用しない場合に適しています。

一方、ChatGPT Plusは、より多くの機能や高性能なモデルが必要な人に向いており、研究やコンテンツ作成、複雑な問題解決に役立ちます。

さらに、ChatGPT Proは、プロフェッショナルな用途や大量のデータ処理を必要とするユーザーに最適で、無制限のアクセスや高度な機能を利用できます。

参考

#AI#ChatGPT#OpenAI#解説
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。