X、クリエイター収益配分を悪用したユーザーを提訴 エンゲージメントを操作して約4,357万円を不正に取得した疑惑

SpaceXAIとXで法務を担当しているJames Burnham氏は自身のXアカウントで、クリエイター収益配分プログラムを悪用した複数のユーザーをXが提訴したと発表しました。
クリエイター収益配分を悪用したユーザーをXが提訴
日本時間9月21日、SpaceXAIとXで法務を担当しているJames Burnham氏は自身のXアカウントで、クリエイター収益配分プログラムを悪用した複数のユーザーをXが提訴したと発表しました。
Burnham氏によると、今回Xが提訴したユーザーは連携したアカウントネットワークを運営し、偽のコンテンツを投稿してエンゲージメントを操作していたとのことです。また、複数の銀行口座を使用して不正が発見されにくいようにしていたといいます。
Xが公開した訴状によるとX Internet Unlimited CompanyとX Corp.は2026年9月17日、Xのクリエイター収益配分の仕組みを悪用したとして、2名のユーザーとその関連アカウントを管理していた氏名不詳者を相手取って、イングランド・ウェールズ高等法院のBusiness and Property Courtsに提訴したとのことです。
Xは、被告らが複数アカウントを協力して運用することでエンゲージメントを人為的に増やし、不正に収益を得たと主張しています。被告らは複数のアカウントを単一のネットワークとして運用し、相互にいいね、リポスト、返信などをした疑惑が持たれています。また、Xによれば被告らは、ほぼ同一の投稿を短時間に複数のアカウントから投稿し、本物のユーザーによる反応かのように見せたとのことです。
被告らはクリエイター収益配分から207,384ポンド(約4,357万円)を不正に得ていたとされ、Xが対応に要した費用は少なくとも75,000ポンド(約1,576万円)にものぼるとのことです。
さらに、被告のうちの1人は第三者に有料のエンゲージメント操作サービスを提供し、高フォロワー数のアカウントを追加取得しようとしていた疑惑も持たれています。Xは、被告が第三者のアカウントの購入を試み、暗号化された別のチャネルへ移ることを求めたとされるメッセージを証拠として引用しています。
訴状によれば、被告らの関連アカウントではStripeなどの金融情報が重複していたほか、同じ端末、ソフトウェアクライアント、UUID、デバイストークン、Cookieなどが使われていたとしています。また、Stripeの名義や住所について、虚偽または関係を隠す情報が提供されたとも主張しています。
Xは今回の訴訟を通じて、詐欺的な虚偽表示、違法手段による共謀、契約違反、不当利得などを主張し、被告らに対して不正に支払われた資金の返還、損害賠償、利息、訴訟費用などを求めています。さらに、Xは被告らの一連の行為によって低品質コンテンツが増え、正当なクリエイターへの収益配分が奪われ、Xの評判や顧客関係にも損害が生じたと主張しています。
Xは8月18日に、「coordinated revenue sharing fraud and platform manipulation(協調的な収益分配詐欺およびプラットフォーム操作)」を理由として関連アカウントを凍結したとのことです。Burnham氏は、Xがプラットフォーム上での詐欺行為を一切容認せず、本物のクリエイターの収益を守るために断固たる行動を取ると述べています。
なお、被告らが悪用したとされるクリエイター収益配分プログラムはすでに提供が終了しており、現在はオリジナルコンテンツ報酬プログラムに置き換えられています。
筆者の分析
Xの元製品責任者のNikita Bier氏は以前から、クリエイター収益配分が一部のユーザーによって悪用されていることを問題視しており、オリジナルのコンテンツを投稿するユーザーに報酬を分配したいという見解を示していました。Nikita Bier氏はすでに製品責任者の役職から退任してアドバイザーとなっています。
今回の訴訟によって、Bier氏の退任後もXがオリジナルコンテンツを重視する方針を維持していることが明確になりました。
クリエイター収益配分プログラムに代わって開始されたオリジナルコンテンツ報酬プログラムでは、オリジナルコンテンツのみが収益化の対象となっており、次のようなコンテンツは収益化の対象外となっています。
- ほかのクリエイターやソースからコピーしたコンテンツ
- もとのコンテンツにわずかな変更しか加えておらず、意味のある変更のないコンテンツ
- ほかのクリエイターやソースからのコンテンツをまとめただけで、実質的な新たな視点やフレーミングを追加しないコンテンツ
- ほかのプラットフォームに投稿されたコンテンツをもとの投稿者以外が再投稿したコンテンツ
オリジナルコンテンツ報酬プログラムに申請したユーザーのポストによれば、同じコンテンツを繰り返し投稿しているアカウントも審査で拒絶されることがあるようです。
このように、Xは一部のユーザーによって悪用されていたクリエイター収益配分プログラムを廃止し、オリジナルのコンテンツを投稿するユーザーを重視する方針を示しています。オリジナルコンテンツを重視する方針は今後も続くと考えられます。
この記事の情報源
最終確認日
参考リンク
記事をシェア
フォローして最新情報を入手
Googleの優先ソースに追加すると、このサイトの記事をGoogleで見つけやすくなります。また、ぜひXやRSSフィードもフォローしてください。
次の記事
-1.png&w=1080&q=75)
生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。


![スマートフォンのホーム画面の[Social]フォルダーを表示した写真。フォルダー内にはFacebook、Instagram、Threads、X、LinkedIn、TikTok、YouTubeのアイコンが配置されている](/_next/image/?url=%2Fapi%2Fmedia%2Ffile%2Ffacebook-instagram-threads-x-twitter-linkedin-tiktok-youtube-mobile-app-unsplash.jpg&w=3840&q=75)
![ブロックユーザー確認ツール あなたをブロックしているユーザーを特定できます。あなたは何人ものユーザーに持続的な影響力や反響を与えているのか調べてみましょう。※本ツールはX(旧Twitter)社の**公式API**を利用して情報を取得します。 [Xにログインして確認を開始]](/_next/image/?url=%2Fapi%2Fmedia%2Ffile%2Fx-block-checker-phishing-campaign.png&w=3840&q=75)





