X公式のシャドウバンチェッカーが全ユーザーに解放 法的差し止めも確認可能に

日本時間9月19日、Xはユーザーが自身のアカウントやその投稿の可視性に影響するラベルを確認できる公式のツール「Under the hood」を利用できるユーザーと表示内容を拡大したと発表しました。
目次
Under the hoodが条件を満たす全ユーザーに解放
Under the hoodは、アカウント単位とポスト単位のシャドウバンを確認できるようXが8月に公開した公式ツールです。このツールは直近1か月間に10回以上投稿している場合に利用でき、Xは当初、開設から1年以上経過している一部のアカウントを対象として試験的に提供していました。
今回、XはUnder the hoodの提供範囲を拡大し、この条件を満たすすべてのユーザーが利用できるようにしたと発表しました。
自分のアカウントでUnder the hoodを利用できるかどうかは、こちらのURLから確認できます。ダウンロードボタンが表示されず説明のみ表示される場合には、Under the hoodを利用できません。

こちらの画像のようにダウンロードボタンが表示される場合は、Under the hoodを利用できます。

ダウンロードボタンをクリックすると、JSONと呼ばれる形式のファイルがダウンロードされます。JSONファイルの読み方がわからない場合は、ChatGPTやGrokなどにファイルを添付して質問すると解説してもらえます。
筆者がUnder the hoodを実際に利用したレポートは、こちらの記事で公開しています。

なお、Xはシャドウバンの存在を公式に認めておらず、Under the hoodについて「アカウントや投稿に適用されたラベルを確認できるようになる」と説明しています。しかし、これはXが公式に用いているシャドウバンの定義と一般的なそれが異なることに起因しており、実際には一般的な定義のシャドウバンの存在についてX自身が認めています。

Under the hoodで法的な差し止めも確認できるように
これまでのUnder the hoodでは、アカウントやポストに適用されたスパム判定などのラベルを確認できましたが、今回新たに法的な要請による差し止めを確認できるようになりました。
Xのヘルプページによれば、裁判所などの権限のある機関から法的請求を受けた場合や、コンテンツが現地法に違反していることが判明した場合に、Xはコンテンツの表示を制限することがあると説明しています。一般には、検閲や訴訟などによってアカウントやポストの表示が制限されることがあります。
Under the hoodでは、自分の投稿のいずれかが法的要請にしたがってある国で差し止められたかどうか、また差し止められた場合はその国を確認できるようになりました。
もっとも、法的な理由で表示が制限されたことを確認する手段は以前から存在していたため、Under the hoodの新機能の影響は限定的です。Xは法的に禁止されていない限り、法的な理由による表示制限についてアカウントの所有者に通知するとしています。また、筆者が開発・公開している、シャドウバンを確認できるオープンソースのブラウザー拡張機能「Shadowban Scanner」でも確認できます。
筆者の分析
前述のように、法的な差し止めについてはUnder the hood以外で確認する手段が以前から存在していたため、影響は限定的です。しかし、条件を満たすすべてのユーザーがUnder the hoodを利用できるようになったことはよいニュースです。
Xは近ごろ、透明性を向上させる方針を示しており、レコメンデーションアルゴリズムをオープンソースとして公開・更新しています。筆者は、Xが今後も透明性を積極的に向上させることを期待します。
この記事の情報源
最終確認日
更新履歴
- 2026年9月22日午前1時49分:初版公開
- 2026年9月23日午後6時40分:Under the hoodで確認できるデータのフォーマットについての記述を追加
- 2026年9月27日午後3時25分:Under the hoodに見やすい形式のレポートが追加されたことについて追記
参考リンク
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。


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