X公式のシャドウバンチェッカー「Under the hood」を確認してみた

Xがポスト単位とアカウント単位のシャドウバンを確認できるシャドウバンチェッカーを公式に公開しました。筆者の環境でこのツールを利用できるようになったため、実際に利用してみました。
目次
X公式シャドウバンチェッカー「Under the hood」
Xは8月14日、透明性向上の一環として、ポストの可視性に影響するアルゴリズムのコードを公開するとともに、ポスト単位とアカウント単位のシャドウバンを確認できる公式ツールをリリースしました。
このツールは直近1か月間に10回以上投稿している場合に利用でき、開設から1年以上経過している一部のアカウントを対象として試験的に提供が始まっています。
なお、Xはシャドウバンの存在について公式に認めておらず、ツールの公開についての公式発表でもシャドウバンという単語を使わずに「アカウントや投稿に適用されたラベルを確認できるようになる」と説明しています。しかし、これはXが公式に用いているシャドウバンの定義と一般的なそれが異なることに起因しており、実際には一般的な定義のシャドウバンの存在についてX自身が認めています。

公開される情報を確認してみた
リリース直後の時点の筆者のアカウントではUnder the hoodを利用できませんでしたが、8月31日までに利用できるようになっていることを確認しました。
Under the hoodは、こちらのURLから利用できます。
URLを開いた際にこちらの画像のように表示されている場合は、まだツールにアクセスできません。

こちらの画像のような画面が表示された場合は、Under the hoodを利用できます。

画面に表示されている[Download]ボタンをクリックすることで、アカウントやポストに付与されているラベルの情報を記載したJSONファイルをダウンロードできます。筆者がダウンロードしたファイルは次のようになっていました。
{ "notes": "You can learn more about instances when a post’s reach may be limited by reading our open-source code at https://github.com/xai-org/x-algorithm and the guide at https://help.x.com/rules-and-policies/x-reach-limited. Learn more about account and post-level enforcement options here https://help.x.com/rules-and-policies/enforcement-options. This report is provided on a best-effort basis — the code that generates it is open-source: https://github.com/xai-org/x-algorithm/tree/main/under-the-hood", "period": { "startDate": "2026-07-01", "endDate": "2026-07-31", "timezone": "UTC" }, "generatedAt": "2026-08-08T23:59:59Z", "postCount": "383", "postLabels": [ { "label": "SPAM_HIGH_RECALL", "about": "Post detected by automated systems as one that may contain spam.", "effect": "Post hidden from recommendations to non-followers.", "posts": "2", "totalPostsInMonth": "383", "percentageOfPosts": "0.52%" } ], "accountLabels": [], "totalAccountLabels": 0}筆者の分析
現在のUnder the hoodにはいくつかの問題点がありますが、Xがこれまでこういった情報を一切公開していなかったことを考慮すると、大きな一歩だと考えます。問題点としては、JSONファイルで出力されることと、最新のデータを確認できるわけではないこと、ラベルが付与されたポストを確認できないことが挙げられます。
JSONファイルは、プログラミングで広く用いられているデータ交換フォーマットで人間にとって比較的読みやすいものではありますが、このツールをプログラミングに馴染みのないユーザーも使うことを考えると、別のフォーマットが適しているように思います。
また、Under the hoodでは最新のデータを確認できません。私の環境では、データの生成日時が8月8日23時59分(日本時間では8月9日8時59分)となっており、7月1日から7月31日までの期間のデータが出力されました。推測ですが、毎月初旬に前月の1か月分のデータが開示されるという仕組みになっている可能性があります。
どのポストにどのラベルが付与されたかを確認できないことにも注意が必要です。どのラベルが期間内の何件のポストに付与されたかを確認できるようになっていますが、どのポストにそのラベルが付与されているのかは確認できません。詳細を公開しすぎると悪用のリスクがあるためこの仕様になっていると考えられますが、透明性の観点では若干マイナスになります。
このようにいくつかの問題点はあるものの、イーロン・マスク氏はXの透明性を向上させる方針を掲げており、今後の改善に期待します。
この記事の検証内容
検証環境
- OS:Windows 11
- ブラウザー:Zen Browser
検証内容
Under the hoodのページにアクセスして実際のデータをダウンロード・分析して確認
最終検証日
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。




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