ろぼいんブログ

X、iOSで新しいビデオエディターをリリース Android新アプリも今月中に全ユーザーへ提供予定

iOS版Xアプリの新しいビデオエディターを示した画像
画像:Nikita Bier氏

XがiOS版アプリを対象として新しいビデオエディターと録画機能をリリースしました。新しいビデオエディターでは、セグメント録画、グリーンバック、カスタマイズできる字幕などをXアプリ内から利用できます。

目次

iOS版Xに新しいビデオエディターが登場

Xの製品責任者のNikita Bier氏は、iOS版Xアプリで新しいビデオエディターとレコーダーをリリースしたと発表しました。

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新しいビデオエディターではグリーンバック機能に対応しており、Xに投稿されたポストやカメラロール内の写真や動画を背景に動画を撮影できます。

セグメント録画に対応しており撮影は一時停止ができるようになっているため、複数回に分割して撮影できます。

撮影後は動画を特定の長さに切り取ったり、自動生成による複数言語の字幕を動画に重ねたり、字幕の見た目をカスタマイズしたりできます。

このようにXの新しいビデオエディターは機能が充実しており、動画の内容によってはXアプリを離れずに制作を完結できるものもありそうです。

Android版は新アプリとともに今月中に提供予定

Xの新しいビデオエディターは記事執筆時点でiOS版のXアプリでのみ提供されています。

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なぜ同日にAndroid版に提供しないのかという質問に対してBier氏は、XがAndroidアプリを書き直している最中であり、ほかのプラットフォームと機能の同等性を維持することが困難だったためと説明しています。

同氏によると、書き直された新しいAndroidアプリは今月中に全ユーザーにリリースされる予定で、その後は新機能をiOS版と同時または近い時期に投入できるようになるとのことです。

新ビデオエディター投入の狙いは?

Xは今回の新しいビデオエディターよりも前に、ポストを背景に動画を撮影できる「動画にリアクション」機能をリリースしていました。

このようにXが動画関連の機能が強化を強化しておりXがTikTok化しているという指摘に対して、Bier氏はオリジナルの動画をX上で作成できるようにするためという狙いを説明しました。

同氏によると、動画を含むポストはすでにX上のインプレッションの半分近くを占めているものの、上位のアカウントが投稿する動画の中にはほかのユーザーが過去に投稿した動画を転載したものも多く、中には5年前に拡散された動画が再投稿されている例もあるとのことです。

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同氏はこのような再利用されたコンテンツがユーザー体験と事業の両方に悪影響を与えているとの考えを示しました。

そのうえで、Xが初めて実用的なビデオエディターを提供することで、ほかのプラットフォームに存在しないオリジナルの動画をX上で作成できるようになると述べました。

実際Bier氏は、Xが3%のユーザーを対象として実施した実験で、おすすめタイムラインから収益配分額トップ30のアカウントを削除するとXでの滞在時間とデイリーアクティブユーザーの両方が増加したと発言していました。

Xでクリエイタープロダクトを担当するAllegra Jacchia氏も、新しいビデオエディターのリリースを踏まえて、クリエイターがオリジナルコンテンツを作成して収益を得られるようにすることが最優先事項だと述べました

筆者の分析

ここ数か月、Xはクリエイター向けの機能を相次いでリリースしています。

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今年4月にXは、iOS版Xアプリで新しい画像エディターをリリースしました。新しい画像エディターでは、手書き機能やテキストの追加に加えて、Grokによる画像編集やぼかしを利用できます。

Bier氏とJacchia氏はたびたび、他人のコンテンツの盗用ではなく新しいオリジナルのコンテンツを制作するクリエイターに報酬を与えたいとの見解を示しており、Xは他人のコンテンツの盗用によって稼ぐアカウントの収益化を積極的に停止しています。

今回のビデオエディターのようにオリジナルのコンテンツをX上で作りやすくするツールをリリースすることで、オリジナルのコンテンツを制作するクリエイターを支援しようという意図が感じられます。

今回のBier氏の一連の発言の中で、Android版アプリの機能のリリースがiOS版アプリよりも遅れることが多いことについての言及があったのも大きなポイントです。

XはTwitter時代から、新機能がiOS版アプリにのみ実装されAndroid版アプリにはなかなか実装されないということが頻発していました。

今回Bier氏が言及したAndroid版の新アプリはX Liteまたは「新しいX Android」のことを指していると考えます。

XはすでにAndroid版アプリをいちから書き直したX Liteを公開しています。

従来のAndroid版Xアプリ内にも、新しいAndroid版アプリに切り替えられる「新しいX Android」というスイッチを提供しています。

筆者はX Liteをリリース初期から実際に利用しています。

X Liteの初期は、従来のAndroid版Xに搭載されている機能の一部が欠けていたり動作が重かったりと実用的ではありませんでしたが、現在はむしろ従来のアプリよりも多機能でスムーズな動作に仕上がっています。

たとえば、現在X Liteで利用できる、リンクを開いた際にいいねやリポストのボタンを表示し続ける機能や、アプリのアクセントカラーを変更する機能、Grokでポストを校正する機能などは、従来のAndroidアプリには実装されていませんでした。

「動画にリアクション」(React with Video)も、従来のXアプリには未実装ですがX Liteには最近実装されました。

さらにX Liteはデザイン面でも優れており、筆者は数か月前からほぼ完全にX Liteに移行して、従来のXアプリはほとんど開かなくなりました。

日本語の長文ポストを投稿できない点とOSの共有シートに表示されない点は問題ですが、前者は修正中とのことですし、全ユーザーに展開できる状態にかなり近づいていると考えます。

この記事の検証内容と情報源

検証環境

  • OS:Android 17
  • デバイス:Google Pixel 8
  • アプリ:X Liteバージョン12.7.3-release.01

検証内容

従来のAndroid版Xアプリと新しいX Liteアプリを数か月にわたって日常的に利用し、X Liteが従来アプリよりも多機能でデザインが優れており、動作がスムーズであることを確認

最終検証日

参考リンク

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。