XのAI「Grok」が無料ユーザーでも利用可能に 2時間に10回までの制限付き

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X(旧Twitter)の関連会社であるxAIが開発し、Xに組み込まれているAI「Grok」が無料ユーザーでも利用できるようになりました。

これまでGrokは、Xの有料サブスクリプションサービス「X Premium」の加入者のみが利用できましたが、ほとんどの地域で無料で使えるようになりました。

Grokが無料ユーザーでも利用可能に

GrokはXで利用できるAIで、OpenAIのChatGPTやGoogleのGeminiのようにテキスト形式でチャットのやり取りが可能です。

Grokが類似の他のAIと異なる点として、「ユーモア」を重視している点が挙げられます。

X上のリアルタイムのポスト(ツイート)を参照することで、最新の情報にもとづいて回答できる点も特徴的です。

さらに、GrokにはBlack Forest LabsのFLUX.1という画像生成AIが統合されており、高品質な画像を高速で生成できます。

これまでGrokは、Xの有料サブスクリプションサービス「X Premium」の加入者のみが利用できましたが、今回、ほとんどの地域で無料ユーザーでも利用できるようになりました。

無料ユーザーの場合は、Grokと2時間あたり10回のやり取りができ、1日あたり3枚までの画像をアップロードして質問できます。

プレミアムでメッセージをさらに送信する
Grokとのやり取りの回数が上限に達するとX Premiumに加入するように促される

また、これまでは「Grok 2」「Grok 2 mini」という2つのモデルを利用できましたが、より小型な後者は利用できなくなりました。Grokの無料化との関連性は不明ですが、利用できるモデルは有料ユーザーでも「Grok 2」のみとなりました。

Grokには最近、外部Webページを参照して最新の情報を提供する機能が追加されました。また、アップロードしたPDFファイルについて質問する機能も追加されています。

なお、XのポストやGrokとのやり取りは、Grokの利用の有無にかかわらず、デフォルトでGrokのトレーニング(学習)に利用されるようになっています。

ポストやGrokとのやり取りをトレーニングに利用されたくない場合は、設定からオプトアウトする必要があります。

ただし、トレーニングをオプトアウトしていてもGrokの回答の生成時にポストが参照される可能性はあります。回答の生成時にポストが参照されることを防ぎたい場合は、アカウントを非公開に設定する必要があるため注意が必要です。

なお、Grokを利用しない場合はメニューからGrokのボタンを削除できます。詳しい方法については、こちらの記事を参照してください。

Grokの使い方

Grokは、メニューのGrokアイコンから利用できます。

Grokのアイコンが書かれた画像
メニューバーに表示されているGrokアイコン

記事執筆時点では、Grokを最初に利用する際にX Premiumユーザーのみが利用できるという内容のメッセージが表示されますが、[OK]をクリックすることで無料ユーザーでも利用できます。

Grokをいち早く利用する Grokは、X Premiumサブスクライバーにご利用いただける新しい高度な検索機能とチャットボットです。
Grokの初回利用時に表示されるメッセージ

ChatGPTのようにテキストでやり取りすることが可能です。

また、XのポストのURLを添付して「このポストに対する反応をまとめて」のように尋ねることで、ポストに対する人々のリアクションをまとめたりといったことも可能です。

まとめ

XのAIアシスタントGrokの無料化は、ユーザーが新たな可能性を探る機会を大きく広げました。ユーモアとリアルタイム性を兼ね備えたGrokは、日々の情報収集や課題解決に役立つでしょう。Grokの今後の進化にも目が離せません。

参考

#AI#Grok#Twitter(X)#ニュース
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。