Astro v4.7リリース!開発ツールバーの改善やアップデートチェッカーなど
Astro 4.7がリリースされました。このバージョンでは、開発ツールバーAPIの大幅な改善、Astroを最新バージョンに保つためのアップデートチェッカーなどが含まれています。また、TypeScriptのプリセットで通常のJavaScriptの使用が許可されました。
Astro 4.7の主要な変更点は、次のとおりです。
- 開発ツールバーAPIの大幅な改善:ツールバーアプリの開発を簡単にする新しいヘルパー関数とスタータープロジェクトが提供されます
- アップデートチェッカー:開発サーバーを起動する際に自動でアップデートをチェックし、新しいバージョンがあればその更新方法を通知します
allowJs: true
の導入:TypeScriptのもっとも厳格なプリセットで.js
ファイルの使用が許可されました
開発ツールバーAPIの改善
Astro v4.7では、ツールバーアプリの構築と維持を容易にするために、APIが大きく改善されました。
defineToolbarApp()
ヘルパー:ツールバーアプリの定義を容易にする新しい関数です。Astroの設定のdefineConfig()
やミドルウェアを定義するdefineMiddleware()
と同じように利用できますapp
ヘルパーとserver
ヘルパー:これらのヘルパーを使うと、ツールバーとサーバー間のメッセージの送受信が容易になります- 新しいスタータープロジェクト:
npm create astro@latest -- --template toolbar-app
を実行することで、ツールバーアプリのテンプレートを生成できます
また、ReactやPreactなどのJSXフレームワークでアプリを構築するためのレシピが追加されており、Dev Toolbar App APIのドキュメントが更新されています。
アップデートチェッカーの導入
Astro 4.7からは、開発サーバーを実行する際にAstroが自動でアップデートを確認するようになりました。新しいバージョンが利用可能な場合は、ターミナルと開発者ツールバーに更新方法についてのメッセージが表示されます。
Astroは10日に1回の頻度でアップデートをチェックします。また、プロジェクトで最新より2つ以上前のバージョンのAstroを利用している場合にのみ通知を表示します。これにより、アップデート通知が過度に表示されることを防ぎます。
アップデートチェック機能を無効にするには、ASTRO_DISABLE_UPDATE_CHECK
環境変数をfalse
に設定するか、次のコマンドを実行します。
TypeScriptプリセットの変更
Astroのstrictest
TypeScriptプリセットが更新されました。以前は.js
ファイルが禁止されていましたが、設定がallowJs: true
に変更されたことで、プロジェクト内で.js
ファイルを使用できるようになります。この機能はとくに、既存のJavaScriptのコードベースをもつプロジェクトにおいて便利です。
もしstrictest
プリセットを使用していて、従来のようにJavaScriptファイルの使用を禁止したい場合は、プロジェクトのtsconfig.json
でallowJs: false
を設定する必要があります。
Astroのアップグレード方法
既存のプロジェクトをAstro v4.7にアップグレードするには、@astrojs/upgrade
を使用できます。または、パッケージマネージャーのアップグレードコマンドを実行して手動でアップグレードできます。
まとめ
具体的なバグ修正の詳細や、その他のアップデートは、AstroのGitHubリポジトリーのリリースノートから確認できます。
Astro 4.7では、開発者がより簡単にツールバーアプリを構築できるようになり、アップデートのチェックも自動化されました。また、TypeScriptのプリセットが変更され、JavaScriptファイルの使用が許可されるようになりました。
Astroの最新バージョンを使用することで、より柔軟で安全なWebサイトを構築できるようになります。Astroの公式ドキュメントを参照して、新しい機能を活用してみてください。