【Android】1.1.1.1 DNSの概要と設定方法

投稿日： 2024年05月26日 14:03

1.1.1.1は、Cloudflareが提供する高速な公開DNSリゾルバーです。AndroidのDNSリゾルバーを1.1.1.1に変更すると、ネットの速度が改善する可能性があります。この記事では、1.1.1.1の概要とAndroidでの設定方法について解説します。

なお、Windowsでの設定方法は、こちらの記事で紹介しています。

【Windows】1.1.1.1 DNSの概要と設定方法

1.1.1.1は、Cloudflareが提供する高速な公開DNSリゾルバーです。この記事では、1.1.1.1の概要とWindowsでの設定方法について解説します。

1.1.1.1とは？

「1.1.1.1」は、Cloudflareが提供する公開DNSリゾルバーです。1.1.1.1を使うと、インターネットへのアクセスを高速かつプライベートに保つことができます。従来の多くのDNSリゾルバーとは異なり、1.1.1.1はユーザーのデータを広告主に販売しないという特長があります。さらに、1.1.1.1は利用可能なDNSリゾルバーの中でもっとも速いと評価されています。

DNSリゾルバーの速度を比較したグラフ — DNSリゾルバーの速度の比較
画像：「1.1.1.1 とは？DNSリゾルバーとは？ | Cloudflare」より

DNSとDNSリゾルバーとは？

DNS（ドメインネームシステム）は、インターネットの電話帳のようなものです。人間はexample.comのようなドメイン名を使って情報にアクセスしますが、コンピューターはIPアドレスと呼ばれる一意の文字列を使ってアクセスします。DNSは、ドメイン名をIPアドレスに翻訳し、ユーザーがサイトのIPアドレスを知らなくてもアクセスできるようにする仕組みです。

DNSリゾルバーは、IPアドレスをドメイン名に一致させて返すサーバーです。通常、ユーザーのインターネットサービスプロバイダー（ISP）やネットワーク管理者によって設定されますが、ユーザーが自身でDNSリゾルバーを変更することも可能です。

1.1.1.1の特徴と利点

ISPのリゾルバーから1.1.1.1に切り替えると、セキュリティとパフォーマンスが向上します。

セキュリティ面では、ISPはDNSに強力な暗号化を使用していないことがあり、DNSSECセキュリティプロトコルをサポートしないことが多いため、DNSクエリーがデータ侵害や攻撃に晒されるリスクがあります。また、ISPはしばしばDNS記録を使用してユーザーの活動を追跡します。パフォーマンス面では、ISPのDNSリゾルバーは遅く、使用量によっては応答が停止することもあります。

一方で、1.1.1.1は310都市に及ぶCloudflareのネットワークに統合されているため、世界中どこからでも迅速な応答が得られます。

Androidで1.1.1.1を設定する方法

Androidで1.1.1.1を設定するにはいくつかの方法があります。Androidの設定アプリから設定する方法と、専用アプリをインストールする方法があります。

Androidの設定アプリを使った設定方法

Androidの設定アプリから設定する場合は、次の手順で設定できます。

設定アプリを開きます
［ネットワークとインターネット］を開きます
［プライベートDNS］を開きます
［プライベートDNSプロバイダのホスト名］をタップし、次の値を入力します
```
1dot1dot1dot1.cloudflare-dns.com
```
設定が完了したら［保存］をクリックします

専用アプリを使った設定方法

1.1.1.1の専用アプリをインストールすると、自分で設定する手間が省けます。

Google PlayからAndroid用の1.1.1.1アプリをダウンロードし、インストールします
アプリを起動し、トグルスイッチをオンにします

1.1.1.1のアプリでトグルスイッチをオンにする
デフォルトではWARPが有効ですが、無効にするには右上のメニューボタンをクリックし［WARP+］を［1.1.1.1］に変更します

アプリの設定ボタンからWARPをオフにできる