search.appとは?謎の短縮リンクの正体に迫る

#Android#Chrome#Google#Web開発#アプリ#セキュリティ#解説#検証
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search.appドメインにアクセスすると表示されるページ

X(旧Twitter)を閲覧していたところ、当サイトへ遷移するsearch.appというドメインの短縮リンクを見かけました。さらに、Xでurl:search.appと検索すると、多くの人がこの短縮リンクを使用しており、遷移先もさまざまであることが分かりました。

この記事では、search.appドメインの短縮リンクの正体について検証・解説します。

とりあえずアクセスしてみる

Xの検索結果を見てみると、どうやらsearch.appの短縮リンクは次の形式になっていることが分かりました。

https://search.app?link=<遷移先URL>

<遷移先URL>の部分には、任意のURLを指定できるようです。

また、パラメーターを削除してhttps://search.appにアクセスすると、次の画像のようなページが表示されました。

[Invalid Dynamic Link]と書かれたWebページのスクリーンショット

2025年8月に廃止が予定されているFirabase Dynamic Linksのエラーページですね。

他にも調べてみる

Googleなどでsearch.appについて検索してみると、こちらの記事がヒットしました。記事執筆時点では、当該ドメインに関する日本語の唯一の記事です。

しかし内容としてはタイトルのとおりで、正体については触れられていません。

次に英語で調べたところ、BleepingComputerのこちらの記事が見つかりました。

この記事によると、Android版Googleアプリのアプリ内ブラウザーでWebページを閲覧している際に共有ボタンをタップすると、search.appの短縮リンクが生成されるとのことです。

また、whois情報によると、search.appはとgoo.glのドメインはどちらもGoogle LLCが所有していることが判明しました。

ちなみに、Firebase Dynamic Linksと同様に、Google URL Shortener(goo.gl)は2025年8月に廃止が予定されています

結論

ここまでの調査を踏まえると、結論は次のようになります。

なお、Googleアプリのアプリ内ブラウザーからWebページを共有した場合に短縮リンクが使用される機能は、記事執筆時点ですべてのユーザーに展開されているわけではないようです。

筆者がGoogleアプリのアプリ内ブラウザーを有効化し、デフォルトのブラウザーをChromeに設定して検証したところ、短縮リンクは生成されず通常のURLが共有されました。

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。