ろぼいんブログ

Xのポストに[AIで生成]が勝手に付く原因は?解除できる?付与される条件を検証してみた

Xのポストの投稿画面に[Made with AI]というラベルが表示されているスクリーンショット

Xは、コンテンツがAIを使って作成されたことを示す[AIで生成][Made with AI]というラベルを導入しました。

このラベルは基本的に投稿者が投稿時に自分で設定するものですが、一部のユーザーの間では自分で設定していないのに勝手にラベルが付与されたという声が相次いでいます。

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この記事では、[AIで生成][Made with AI]といったラベルが勝手に付与される原因、勝手に付与されたラベルを解除できるのか、またどのような条件でラベルが付与されるのかについて詳しく紹介します。

目次

[AIで生成]ラベルとは?

Xの[AIで生成](英語版では[Made with AI])ラベルは、そのポストに含まれるコンテンツが生成AIなどのAIツールによって作成されたり、加工されたりしたことを示すラベルです。

近年では生成AIの普及により、X上でいわゆる「AIスロップ」と呼ばれる低品質な大量生成コンテンツやフェイク画像・フェイク動画が問題視されるようになっています。

また、アートなどの分野では生成AIで生成されたコンテンツよりも人間によって制作されたものを好むユーザーも存在しています。

こうした状況においてXは、報酬やインセンティブを得て商品やサービスをプロモーションしていることを示す「有料パートナーシップ(Paid partnership)」ラベルの実装と同時に「AIで生成(Made with AI)」ラベルを実装しました。

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ラベルの付与は基本的に任意ではあるものの、コンテンツを閲覧する際の判断材料として活用できるようになることが期待されます。

[AIで生成]ラベルが勝手に付与される原因は?

こちらの記事で解説しているように、基本的に[AIで生成]ラベルはポストの投稿時の画面から投稿者が自分で設定するという仕組みになっています。

ところが、最近一部のユーザーの間で自分で設定したわけではないのにポストに勝手に[AIで生成]ラベルが付与されたという声が相次いでいます。

これは、Xがポストに添付されている画像がAIで生成または編集されているかどうかを自動的に検出してラベルを自動付与する仕組みが原因です。

Xの製品責任者のNikita Bier氏はこの機能について、「次の時代のグローバルな町の広場を守ろうとしている」と説明しています。

つまり、自分で設定したわけではないのにポストに勝手に[AIで生成]というラベルが付与されるのは、ポストの画像がAIによって生成または編集されたとXのシステムが判断したのが原因ということです。

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ラベルが勝手に付与される条件を検証

Xは画像がAIを使って作成されたかどうかをどのようなシステムで判断しており、どのような基準でラベルを付与しているのでしょうか?

画像がAIを使って作成されたとXのシステムが判断すると、[AI生成コンテンツが検出されました]というトースト通知が表示されるようになっているのですが、この通知は内部ではCOMPOSE_VIEW_C2PA_AI_DETECTED_TOASTという名前になっています。

この名前に含まれているC2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)とは、Content Credentials(コンテンツクレデンシャル)と呼ばれており、コンテンツの作成元や編集履歴を証明するための技術です。

C2PAに対応したデータが埋め込まれている画像は、専用のツールを使うことで画像の撮影に使用したカメラや編集に利用したソフトなどを確認できます。

OpenAIのChatGPTが生成した画像やGoogleのGeminiが生成した画像、Google Photoで消しゴムマジックを使用した画像などにはC2PAのメタデータが埋め込まれており、それらのツールで生成・編集されたことがわかるようになっています。

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トースト通知の名前から推定すると、XはこのC2PAのメタデータを読み取ることでAIで生成または編集した画像かどうかを判断している可能性があります。

筆者は次の3つのAIで生成した画像をポストに添付して、どのような条件でラベルが付与されるかどうかを検証しました。

  • Grok(C2PA非対応)
  • Gemini(C2PA対応)
  • ChatGPT(C2PA対応)

検証に使用したいずれの画像も、AI生成画像を検出するサービスとして有名なHive Moderation AI-Generated Content Detectionでは99.9%の確度でAIという結果になりました。

これらの画像をXにアップロードしたところ、GrokとGeminiで生成した画像にはラベルが付与されなかった一方で、ChatGPTで生成した画像にはラベルが付与されました。

ただし、X上ではNano Banana(Gemini)で生成した画像に自動でラベルが付与されたというポストや、逆にAIを使用していないのにラベルが付与されたというポストも見受けられます。

そのため、XがAIで生成・編集した画像の判断の要素としてC2PAを使用している可能性はありますが、C2PAのみで判断しているわけではないようです。

具体的な仕組みや基準は公開されていませんが、検証結果を踏まえるとXが独自のシステムや判断基準を使用してラベルを付与している可能性が高いと考えられます。

勝手に付与されたラベルは削除できる?

実際にAIで生成または編集した画像をポストした際に[AIで生成]ラベルが自動で付与されることは、ほとんどの場合は問題ないと思います。

しかし、AIを一切使用していないのにもかかわらず[AIで生成]ラベルが自動で付与されてしまった場合には、誤解を招くことを防ぐためにラベルを削除したいというケースが考えられます。

[AIで生成]ラベルを自分で付与する場合は、ポストの投稿前だけでなく投稿後にもメニューからラベルの追加・削除ができるようになっています。

前述の検証でラベルが自動付与されたChatGPTの画像を含むポストで確認したところ、[AIで生成]ラベルの設定がグレーアウトしており変更できないようになっていました。

[コンテンツ開示]というタイトルのメニューで[有料パートナーシップ]というトグルスイッチと[AIで生成]というトグルスイッチの2つが表示されており、後者はグレーアウトしていて操作できないようになっている

つまり、[AIで生成]ラベルを削除・解除できるかどうかは次のようになります。

  • 自分で設定した場合:あとから解除できる
  • 勝手に設定された場合:解除できない

まとめ

Xの一部のユーザーの間では、ポストに対して[AIで生成][Made with AI]というラベルが勝手に設定されたという声が相次いでいます。

これらのラベルは基本的には投稿者が自分で設定するものですが、一部のケースではAIで生成または編集したコンテンツが含まれているとXが判断すると自動的に付与されることがあるようです。

具体的な仕組みや条件は公開されていませんが、C2PAと呼ばれるメタデータを判断要素の1つとして使用している可能性があります。

[AIで生成]ラベルを手動で設定した場合はあとから解除できますが、自動的に設定された場合は解除できないようになっています。

この記事の検証内容と情報源

検証環境

PC

  • OS:Windows 11
  • ブラウザー:Zen Browser v1.20.2b

スマホ

  • OS:Android 17
  • デバイス:Google Pixel 8
  • アプリ:Android版Xバージョン11.98.0-beta.0およびAndroid版X Liteバージョン11.98.3-release.01

検証内容

C2PAに対応しているサービスと対応していないサービスで生成した画像をXにアップロードし、C2PAの有無と関係なく[AIで生成]ラベルが付与される場合と付与されない場合があることを確認。また、自動的に付与された[AIで生成]ラベルを削除できないことを確認

最終検証日

更新履歴

  • 2026年3月24日:初版公開
  • 2026年6月10日:検証環境を追記

参考リンク

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。