GoogleのHow-to構造化データが廃止されていた話

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先日、ブログにHow-to構造化データを追加しようと思って調べていたところ、Google公式のドキュメントがほとんど出てこないことに気づきました。

検索結果に出てくるのは、How-to構造化データについて解説したサードパーティの記事ばかりです。これはどういうことなのでしょうか?

How-to構造化データが廃止

How-to構造化データの廃止についての発表のスクリーンショット
GoogleはHow-to構造化データの廃止を発表していた。画像:「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developers」より

Googleの公式ドキュメントを探していたところ、こちらのページにたどり着きました。

これによると、Googleは2023年の8月から9月にかけて、検索結果におけるHow-toリッチリザルトの表示に関する変更を実施したようです。

また、同じ発表の中で、よくある質問(FAQPage構造化データ)が信頼できる政府機関や医療機関のWebサイトにのみ表示されるようになるとも述べられています。

変更の詳細

2023年8月に発表された当初の案では、How-toリッチリザルトがデスクトップデバイスでのみ表示されるよう変更されるとされていました。しかし、9月14日の追加発表により、デスクトップにおいても表示されなくなることが明らかにされました。

GoogleはHow-to構造化データについて、「この結果タイプのサポートは終了しました」としています。したがって、Googleが提供する検索結果におけるHow-to構造化データを用いたリッチリザルト完全に廃止されました。実際、Googleがサポートする構造化データの一覧からも削除されています。

Googleの発表をまとめると、次のようになります。

影響を受けるWebサイト

How-toコンテンツを提供するすべてのWebサイトが影響を受けます。具体的には、DIY、レシピ、チュートリアルなど、手順を説明する形式のコンテンツをもつサイトが該当します。ただし、Google検索では引き続きレシピ形式の構造化データがサポートされています。

今後の対策

Googleによると、すでに存在しているHow-to構造化データを削除する必要はないとのことです。一方で、これから新たに作成する記事やWebサイトでHow-to構造化データを実装することは、時間の無駄でしょう。

サイトからこの構造化データを削除することもできますが、あえて削除する必要はありません。使用されていない構造化データによって検索で問題が発生することはなく、Google 検索において目に見える影響もありません。

—「HowTo とよくある質問のリッチリザルトにおける変更  |  Google 検索セントラル ブログ  |  Google for Developers」より

では、既存のサイトでは他にどのような対策を取るべきでしょうか?

このような対策を講じることで、Googleの構造化データの変更による影響を最小限に抑えられると考えられます。

まとめ

GoogleのHow-to構造化データの廃止は、Webサイトの運営者やSEO担当者に大きな影響を与える可能性があります。しかし、これを機にコンテンツの質をさらに向上させるチャンスと捉え、ユーザーが求める価値のある情報を提供することが、今後のSEO戦略において重要になるでしょう。

参考

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。