ChatGPTのcanvasが無料ユーザーでも利用可能に Pythonの実行やカスタムGPTへの統合も
OpenAIは、今年10月から限定的に提供されていたChatGPTのコラボレーションツール「キャンバス(canvas)」を全ユーザーに提供することを発表しました。
また、キャンバスでは新たに、Pythonコードの実行、カスタムGPTへの統合を利用できるようになります。
キャンバスの3つの新機能
ChatGPTのキャンバス機能は、今年10月から一部のユーザー向けに限定的に提供されていました。キャンバスは、ChatGPTとの共同執筆やコーディングを可能にするツールです。
キャンバスでは、ChatGPTが生成したテキストに対してユーザーが直接編集できるエディター機能が備わっています。また、文章の長さやトーンを変更できるツールや、テキストの特定の部分にコメントを残すインラインフィードバック機能も提供されています。
OpenAIはライブ配信の中で、キャンバスに関連する3つの発表を行いました。
- 全ユーザーへの公開:すべてのユーザーがキャンバスを利用できるようになります
- Pythonコードの実行:ChatGPTが生成したPythonコードをキャンバス内で直接実行でき、テキストやグラフィックとして出力結果を確認できるようになります
- カスタムGPTへの統合:カスタムGPTからキャンバスを利用できるようになり、自分専用のGPTモデルとキャンバスを通じて共同作業できるようになります
全ユーザーへの公開
ChatGPT キャンバスはこれまで、ベータ版として有料ユーザーにのみ提供されていました。今回、キャンバスがベータ版から正式版に移行し、全ユーザーが無料で利用できるようになります。
なお、記事執筆時点でキャンバスはWeb版のChatGPTでのみ利用でき、スマホアプリでは利用できないため注意が必要です。
Pythonコードの実行
キャンバス内でコードを実行し、エラーをリアルタイムで検出・修正できるようになります。また、matplotlibなどのライブラリーを用いたグラフの描画も可能です。
ライブ配信では、PythonコードのエラーをChatGPTが分析し、自動で修正するようすが披露されました。
カスタムGPTとキャンバスの統合
カスタムGPTとキャンバスの統合も発表されました。
カスタムGPTは、特定のタスクやドメインに合わせてChatGPTの動作をカスタマイズできる機能です。これにキャンバスを組み込むことで、より高度な作業が可能になります。
ライブ配信では、サンタへの手紙の下書きを作成するカスタムGPTを例に、キャンバスを使って手紙を書くプロセスが実演されました。
まとめ
OpenAIは、ChatGPTのキャンバス機能を全ユーザーに提供することを発表しました。キャンバスには、Pythonコードの実行やカスタムGPTとの統合など、新たな機能が追加されます。
これにより、ChatGPTを活用したコラボレーションやプロジェクト管理がより効率的に行えるようになると期待されます。