ろぼいんブログ

X Moneyが米国の課金ユーザーに限定公開 Grok連携と収益受け取りにも対応

ドル記号のテキストの周囲にXのロゴの印字されたカードが配置されている画像
画像:Mihir Anand氏

Xの金融サービス「X Money」(Xマネー)が、米国の一部のPremium+ユーザー向けにリリースされました。

Xは、対象となっているユーザーからフィードバックを収集しながら、より広範囲での提供に向けて準備する方針です。

広告
目次

X Moneyが一部の米国Premium+ユーザー向けにリリース

X Money担当のDhruv Baturaは、米国の一部のPremium+ユーザー向けにX Moneyの提供を開始したとポストしました。

同氏は、今回の限定リリースでフィードバックを収集して問題を修正し、より広範なリリースに向けて準備を進めると述べています。

また、早期ユーザーへの特典として、社内向けの特典を期間限定で提供するとのことです。

X Moneyでできることは?

Xでデザインを率いるBenji Taylor氏は、アプリ内のウェルカム画面のプレビューを紹介しています。

それによると、X MoneyにはATM引き出し手数料無料・海外事務手数料無料でXのアカウント名が印字された金属製のVisaデビットカードが付属します。

広告

資金には最低残高の条件なしで業界最高水準の金利が適用されます。

パスキーによる保護に対応しているほか、資金は「X Cash Sweep Program」に自動的に組み込まれ、最大1,000万ドルまでのFDIC保険が適用されます。

X Moneyの早期アクセスの対象となった一般ユーザーのAIBEAST氏によれば、X Moneyには6%の利息、3%のキャッシュバック、25ドルのウェルカム特典が含まれており、Apple Payにバーチャルカードとして追加できるとのことです。

XのAllegra Jacchia氏は、今後クリエイター収益配分とクリエイターサブスクリプションに参加している米国のすべてのクリエイターが、X Moneyを通じて収益を受け取れるようになると投稿しています。

XでX Moneyを担当しているJackson氏は、X Money経由でクリエイター収益配分を受け取ったことを示すスクリーンショットを投稿しています。

広告

また、Jackson氏はX Cardを使って実店舗で支払った際に加盟店とそのXプロフィールが表示される機能が気に入っていると投稿しており、X Moneyはカード決済とX上のプロフィールを結びつける機能も用意されているようです。

X MoneyにはGrokも統合

X MoneyにはGrokとの連携も含まれるようです。Jackson氏は、X Money内でGrokに「food spending this month」「find my flights」と質問している画像を投稿しています。

このことから、X Money内のGrokでは月ごとの食費の確認やフライトに関する支出の検索など、金融に関する情報を自然言語で扱う機能があるようです。

X Moneyのページ内で「food spending this month」という質問に対してGrokが「You spent $578.53 on food this month.」と回答しているスクリーンショット
画像:Jackson氏

筆者の分析

Xでは以前からアカウントの凍結や制限に不満を持つユーザーが多く、アカウントをすぐに凍結するような会社にお金を任せたくないという意見もあります。

X Moneyのデビットカードに自分のアカウントのハンドルが表示されることについても賛否が分かれています。日本ではとくに匿名でXを利用しているユーザーが多く、オフラインでのカード利用とXアカウントが紐付けられることに忌避感があります。

広告

近年はAIの進歩により、Claude CodeなどのAIツールを使って自分の支出データや会計データを分析するユーザーが現れています。マネーフォワードにはAI機能が組み込まれており、freeeはAIとの連携に利用できるMCPを提供しています。

X MoneyにGrokが統合されると、支出・収入の管理でマネーフォワードやfreeeのような国内サービスと競合することになります。

一方で確定申告や経費処理などの税務・会計領域は国ごとの差が大きい分野なので、個人的な家計簿以上の役割は国内のサービスが優勢になると考えられます。日本の銀行との接続の面でも当面は国内サービスの優位性が残るでしょう。

X Moneyは、イーロン・マスク氏が以前から掲げていたXをスーパーアプリ化する構想の中核をなす機能です。

クリエイターは収益を外部の銀行へ出金せずにX Moneyで受け取り、そのまま管理したりX Cardで支払ったりできるようになるので、Xはユーザーの収益の発生から消費までの流れをすべて自社サービス内で扱えるようになります。

X Moneyには賛否が分かれていますが、Xが時間をかけて準備していた機能というだけあり、ユーザー向けにさまざまな特典が用意されています。

X Moneyはまだ日本で展開されていませんが、筆者は利用できるようになり次第登録するつもりです。

記事をシェア

Xに共有するBlueskyに共有するMisskeyに共有するLINEに共有するThreadsに共有する

フォローして最新情報を入手

Googleの優先ソースに追加すると、このサイトの記事をGoogleで見つけやすくなります。また、ぜひXやRSSフィードもフォローしてください。

Googleの優先ソースとして追加するGoogleの優先ソースとして追加するXのロゴ
広告
著者のアイコン画像

生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。