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Unityの規約改定でサードパティAIとMCPが禁止の懸念 Unityは否定

Unityの規約改定でサードパティAIとMCPが禁止の懸念 Unityは否定

Unityは現地時間2026年6月30日に利用規約を改定し、新しい利用規約について開発者コミュニティではサードパーティのAIエージェントやMCPを利用できなくなるのではないかとの懸念が広がっています。

Unityの新しい利用規約では、Unity CLI LoopやUnity Skillsを含む非公式のMCPサーバーやサードパーティのAIエージェントの連携が制限されているように解釈できます。

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Reddit上でUnityのサポートアカウントは、ローカルのUnity Editorやプロジェクトファイルだけを扱うMCP・AI連携については新しい利用規約の制限の対象ではないと述べていますが、記事執筆時点で正式な声明は発表されておらず、一部のMCPプロジェクトは削除に追い込まれています。

目次

Unityの利用規約が更新

Unityは現地時間2026年6月30日、Unity Terms of Serviceを更新しましたが、開発者コミュニティではとくに「17.2 Use Restrictions」の内容が話題になっています。

「17.2 Use Restrictions」に追加された内容のうち(ff)と(gg)の内容が、Unityによって承認されていないAIエージェントやコマンドラインインターフェース、MCPなどによってUnityを操作することや、Unityの事前の承認なしにUnityとインターフェースを接続するプラグインなどを開発・使用することが禁止されているように解釈できるというものです。

(ff) Access, invoke, query, instruct or otherwise interact with any Offering (or cause any Offering to be accessed, invoked, queried or instructed) by means of any AI agent, autonomous or semi-autonomous software system, large language model, command line interface, model-context-protocol (MCP) client or server, agentic framework, or any other automated, machine or non-human caller, unless the such access is via Authorized Agentic Access. To clarify, Authorized Agentic Access will not be construed as a waiver of any other obligation or restriction set forth in these Terms.

(gg) Develop, distribute, or use any plugin, extension, add-on, module, or third-party integration that interfaces with, accesses, or integrates into any Offering without Unity’s prior written authorization, including through any Additional Terms, Commercial Terms, Offering Identification, Documentation or Policies.

——『Unity Terms of Service』より引用

筆者による非公式日本語訳:

(ff) 「承認されたエージェントアクセス(Authorized Agentic Access)」による場合を除き、AIエージェント、自律型または半自律型のソフトウェアシステム、大規模言語モデル、コマンドラインインターフェース、Model Context Protocol(MCP)クライアントもしくはサーバー、エージェント・フレームワーク、またはその他の自動化された、機械による、もしくは人間以外の呼び出し元を使用して、本オファリングにアクセスし、これを呼び出し、クエリを実行し、指示を与え、またはその他の方法でこれとやり取りすること(あるいは、本オファリングがそのようにアクセス、呼び出し、クエリ実行、または指示されるようにすること)。念のため付言すると、「承認されたエージェントアクセス」は、本規約に定めるその他の義務または制限の放棄とは解釈されません。

(gg) Unityの事前の書面による承認(追加規約、商業条件、オファリングの特定事項、ドキュメント、またはポリシーを通じた承認を含む)なしに、本オファリングとインターフェース接続し、これにアクセスし、またはこれに統合されるプラグイン、拡張機能、アドオン、モジュール、またはサードパーティ製統合機能を開発、配布、または使用すること。

これにより、Unity CLI LoopやUnity Skillsのような非公式MCPサーバーを使用したり、サードパーティのAIエージェントによってUnityを操作したりすることができなくなるのではないかという懸念が広がっています。

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また、(dd)と(ee)においては機械学習を目的としてUnityのデータを使用することが禁止されました。

UnityはサードパーティのAIエージェントとMCPの締め出しを否定

こうした懸念に対して、Reddit上でUnityのサポートアカウントは「ゲーム開発にAIツールを利用すること自体は問題ありません」と返信し、今回の利用規約の改定は「AIの発展に対応する必要性が生じる以前に作成された規約の曖昧さを解消するため」に実施したと説明しました

また、承認されたエージェントアクセスはAIエージェント、LLM、またはMCPクライアントがUnityのクラウドプラットフォーム、オンラインサーバー、アセットストア、または公開されているオンラインAPIに接続する場合にのみ必要で、ローカルのUnityエディターMCPやAI統合を使うこと自体は問題ないと述べ、サードパーティのAIエージェントやMCPを使えなくなるのではないかとの懸念を否定しました

しかし、これらはあくまでReddit上でのUnityのサポートアカウントによる返信であり、利用規約の文言ではローカルでの使用が問題ないという内容が見当たらないという点で懸念が残ります。

Unityの公式フォーラムでも同様の懸念が投稿されていますが、記事執筆時点でUnityからの公式の声明は発表されていません。

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筆者の分析

近年はゲーム開発の分野でもAIが活用されており、MCPを通じてUnityとClaude CodeやCodexのようなコーディングエージェントを接続することで開発作業の一部を自動化する試みが広がっています。

実際に、筆者は個人的なプロジェクトにおいてUnity SkillsとCodexを活用して、開発作業の一部を自動化しています。

このようなツールを使うことで、コーディングエージェントがUnityのPlayモードを含むヒエラルキーの状態やコンソールのログを取得できるようになり、新機能の開発やデバッグにおいて有用です。

そのような状況下で、UnityでサードパーティのコーディングエージェントやMCPサーバーを利用できなくなると読み取れるような利用規約の改定が実施されたことにより、開発者コミュニティは混乱に陥っています。

2024年にUnityは、Unityを使って開発されたアプリケーションのインストール回数に応じて開発者に追加料金を課すRuntime Feeを発表し、その後批判を受けて撤回したという経緯があります。

これをきっかけとしてUnityは開発者コミュニティからの信頼を失っており、今回の利用規約の改定によってさらに信頼を失う可能性があります。

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Unityは月額10ドルのUnity AIを通じて、公式のMCPを提供しています。

筆者はRuntime Feeの騒動によってUnityに対する信頼を失いつつも総合的に考慮してUnityを使い続けるほかないという状況になっており、今回の利用規約の改定について知ったとき、Unity AIによって収益を上げるためにサードパーティのAI関連ツールを禁止したいという意図があるのではないかと考えていました。

Redditの投稿によればローカルでAIを利用することは問題ないとのことですが、Unityによる公式の声明が待たれます。

この記事の検証内容と情報源

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。