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Node.jsがTypeScriptの実行をサポート!v23.6.0でデフォルトで有効化

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画像:Node.js — Node v23.6.0 (Current)

TypeScriptのサポートがデフォルトで有効化されたNode.js v23.6.0がリリースされました。Enumなどの一部の機能を除くTypeScriptの基本的な機能を、ts-nodetsxなどのサードパーティのライブラリーなしで実行できるようになりました。

これまでも、Node.jsで次のように--experimental-strip-typesフラグを有効化することでTypeScriptを実行できました。

Node.js v23.6.0では、このフラグがデフォルトで有効化されており、特別な設定なしでTypeScriptを実行できるようになりました。

Terminal window
# < 23.6.0
node --experimental-strip-types index.ts
# >= 23.6.0
node index.ts

なお、--experimental-strip-typesフラグはあくまでTypeScriptの型情報をコメントとして無視するだけの機能なので、型チェックは実行されません。変換が必要なEnumやNamespaceなどの機能を使いたい場合や、型チェックを実行したい場合は、引き続きサードパーティのライブラリーを利用する必要があります。

この機能はデフォルトで有効化されたものの引き続き試験的な機能という扱いのため、将来的に変更される可能性があります。

ほとんどのバージョンのTypeScriptで動作するものの、v5.7移行のTypeScriptで次のようなtsconfig.jsonを利用することが推奨されています。

tsconfig.json
{
"compilerOptions": {
"target": "esnext",
"module": "nodenext",
// import文で`.ts`拡張子を記述できるようにする
"allowImportingTsExtensions": true,
// tscでのコンパイル時に`.ts`拡張子を`.js`に変換する
"rewriteRelativeImportExtensions": true,
// 型情報のインポートに`type`修飾子を強制することで、Node.jsが何を型として無視できるのかを明示する
"verbatimModuleSyntax": true
}
}

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。