LINEのサブ端末には注意!複数端末ログインの意外な落とし穴と制限を解説

LINEがついに複数端末ログインに対応し、Androidスマートフォンをサブ端末として利用できるようになりました。
しかし、便利になった反面、サブ端末を使う際には注意すべき落とし穴や制限も存在します。この記事ではサブ端末利用時のリスクや、知っておくべき制限事項を詳しく解説します。
サブ端末利用時の注意点
サブ端末を設定する際には、最悪の場合トーク履歴を失う可能性のある、いくつかの重要な注意点があります。
誤った選択によるトーク履歴消失
すでにメイン端末が存在している状態でさらに追加のメイン端末を設定しようとすると、既存のメイン端末からログアウトされ、トーク履歴を失う可能性があります。
最新バージョンのLINEアプリでは、初期設定のログイン時に[メイン端末]か[サブ端末]を選択する画面が表示されます。
すでにLINEアプリを別のスマートフォンで利用しているにもかかわらず、この画面で[メイン端末]を選択してしまうと、トーク履歴を失う可能性があります。
2台目のAndroidスマートフォンでログインする際には、必ず[サブ端末]を選択するようにしてください。
[メイン端末]と[サブ端末]のどちらを選択するべきかは、こちらの記事で詳しく解説しています。

QRコードログインのタイムアウトに注意
サブ端末を設定する際には、サブ端末に表示されるQRコードをメイン端末のLINEアプリでスキャンするように促されます。
このときに表示されるQRコードは、30秒間しか利用できません。
30秒経過すると期限切れとなってしまい利用できなくなってしまいます。
制限時間内にQRコードをスキャンできなかった場合は、QRコードの下に表示されているボタンをタップして再生成する必要があります。
なお、必要に応じて、QRコードではなくメールアドレスとパスワードを使ってログインできます。
古いバージョンのアプリでは強制的にトーク履歴が消去される
サブ端末としての利用は、LINEのバージョン15.3.0以降でのみ対応しています。
古いバージョンのLINEアプリでは、ログイン時にサブ端末を選択できず、強制的にメイン端末としてログインされてしまいます。
前述のとおり、すでにメイン端末が存在する状態で追加のメイン端末を設定しようとすると、トーク履歴が消去される可能性があります。
つまり、古いバージョンのLINEアプリでサブ端末を設定しようとすると、サブ端末にならないどころか、トーク履歴を失うという最悪の事態になりかねません。
では、Google PlayストアでLINEアプリをアップデートしていれば問題ないかというと、実はそうでもありません。
環境によっては、アプリの最新バージョンを利用できるようになるまで時間がかかることがあります。
その場合は古いバージョンなのにもかかわらず、Playストアでアップデートできないため最新バージョンを利用しているように見えるという問題があります。
そのため、最新バージョンのLINEアプリを利用しているかどうかは、Playストアで更新できるかどうかではなく、アプリのバージョンを自分で調べて確認する必要があります。
LINEアプリのバージョンを確認する方法は、こちらの記事で紹介しています。

サブ端末における制限事項
サブ端末にはメイン端末と比べていくつかの機能制限があります。
まず、サブ端末として利用できるのは、各OSごとに1台のみです。
つまり、Androidスマートフォンを複数所有していても、同時にサブ端末として使えるのは1台だけとなります。
また、サブ端末では次のような機能が利用できません。
- LINEアカウントの引継ぎ
- 年齢確認
- トーク履歴のバックアップ
- スタンプや絵文字などの有償アイテムの購入
- テーマや着せ替えの設定(ダークモードも含む)
まとめ
LINEのサブ端末機能を利用することで複数のAndroidスマートフォンで同時にLINEにログインできるようになった一方で、いくつかの注意点や制限事項があります。
アプリのバージョンが古かったり、設定方法を間違えたりすると、最悪の場合トーク履歴を失う可能性があります。
そのため、慎重に確認しながらサブ端末を設定することが求められます。