【Docker不要】ClineでGitHubのMCPサーバーを使う方法
GitHubが先日、ローカルでホストせずに使えるRemote GitHub MCP Serverのパブリックプレビューを開始しました。
この記事では、Remote GitHub MCP ServerをVS CodeのClineで使う方法を紹介します。
Remote GitHub MCP Serverとは?

MCPは、開発者がAIと情報源やツールを接続するためのプロトコルです。
MCPを使うことで、AIがさまざまなデータやツールと単一のプロトコルで接続でき、シンプルで信頼性の高い方法でAIシステムが必要なデータにアクセスできるようになります。
GitHubのMCPサーバーを使うと、AIツールがGitHub上のコードを活用したり、IssueやPull Requestを読み取り・作成できるようになります。
これまでもGitHubのMCPサーバーは提供されていましたが、Dockerを使ってローカルでホストする必要がありました。
新しくパブリックプレビューとして公開されたRemote GitHub MCP Serverでは、ローカルでのインストールや運用が不要で、VS Codeにワンクリックでインストールできるほか、ClineなどのMCPクライアントでも利用できます。

Remote GitHub MCP ServerをClineで使う
ClineでRemote GitHub MCPサーバーを使うにはまず、Clineを開き[MCP Servers]ボタンをクリックします。
![[MCP Servers]というツールチップが表示されたボタンのスクリーンショット](/_next/image?url=%2Fapi%2Fmedia%2Ffile%2Fcline-mcp-server-button.png&w=3840&q=75)
[Remote Servers]タブを開き、[Edit Configuration]ボタンをクリックします。

MCPサーバーの設定ファイルが開くので、次のようなJSONを入力します。
{ "mcpServers": { // ...既存の設定 "github": { "url": "https://api.githubcopilot.com/mcp/", "type": "streamableHttp", "headers": { "Authorization": "Bearer <Personal Access Token>" } } }}
<Personal Access Token>
は、
GitHubの設定ページ
から発行したPersonal Access Token(PAT)に置き換えてください。
PATの権限は、リポジトリーのコンテンツへのアクセスを許可したい場合は[Contents]、Issueへのアクセスを許可したい場合は[issues]、Pull Requestへのアクセスを許可したい場合は[pull requests]、ディスカッションへのアクセスを許可したい場合は[discussions]をそれぞれ許可してください。
ちなみに、GitHub MCP Serverの公式ドキュメントには"type": "streamableHttp"
が記載されていませんが、これを書かないとSSE error: Non-200 status code (401)
というエラーが発生します。
このエラーはClineがデフォルトでHTTPヘッダーを削除してしまうバグが原因で、 Streamable MCP Serverを使うことでヘッダーを維持できます 。
おすすめアイテム
※このリンクを経由して商品を購入すると、当サイトの運営者が報酬を得ることがあります。詳細はこちら。
このサイトを支援する
Buy Me a CoffeeまたはGitHub Sponsorsで支援していただけると、サイトの運営やコンテンツ制作の励みになります。定期的な支援と一度限りの支援がありますので、お間違いのないようにお願いします。
-1.png&w=256&q=75)
生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。