ろぼいんブログ

Payload CMSをFigmaが買収 オープンソースは継続

FigmaとPayloadのロゴが並べられた画像

「開発者にとってコードファースト、マーケティング担当者にとってコンテンツファースト」を掲げるオープンソースのCMS「Payload」がFigmaに買収されることが明らかになりました。今回の買収により、Payload CMSのチームはFigmaに合流するとのことです。

Payloadは、オープンソースのヘッドレスCMSとアプリケーションフレームワークとして知られており、Figmaはデザインから開発、展開までの製品開発ライフサイクル全体をサポートするプラットフォームとして知られています。

当初はFigmaがPayloadへの投資を検討していたものの、Payloadの持つ独自性とFigmaのビジョンが強く合致し、買収という形での統合に至ったとのことです。

FigmaはPayloadチームのオープンソースコミュニティへの貢献や開発者との積極的な交流を評価し、今回の統合が両コミュニティにとって自然な流れであるとしています。

PayloadとFigmaは、デザインとコードのギャップという課題に取り組み、デザインの意図を損なわずに柔軟性のある効率的な開発プロセスを提供することを目指します。

Figmaは最近、Figmaで作成したデザインをそのままWebサイトとして公開できる「Figma Sites」という機能を発表しており、今後数か月のうちにFigma Sites用のCMSを公開する予定を明かしていました。

FigmaはAIとFigmaを連携させられる「Figma Dev Mode MCP Server」を発表しており、Payloadはエンタープライズ向けにRAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成。AIに回答を生成させるときに、情報源から情報を入力することで回答精度を高める手法)機能を提供するなど、両者はAIに力を入れています。

統合後もPayloadは引き続きオープンソースとして提供されます。ユーザーにとって直近ではインターフェースや運用方法に変更はありませんが、Figmaからのリソース投入により、大規模な課題への取り組みやデザインシステムとの高度な統合を進めていくことになります。

Payloadは公式ブログで、統合後も変わらないこととして次の内容を挙げています。

一方、変化する点としては、次の内容が挙げられています。

参考リンク

おすすめアイテム

※このリンクを経由して商品を購入すると、当サイトの運営者が報酬を得ることがあります。詳細はこちら

このサイトを支援する

Buy Me a CoffeeまたはGitHub Sponsorsで支援していただけると、サイトの運営やコンテンツ制作の励みになります。定期的な支援と一度限りの支援がありますので、お間違いのないようにお願いします。

Buy me a coffee

著者のアイコン画像

生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。