Perplexityがエージェント型検索のためのWebブラウザー「Comet」を発表!いち早く使う方法は?

AIを使って検索結果を要約するサービスを提供するPerplexityが、エージェント型検索のためのWebブラウザー「Comet」を発表しました。Cometは近日公開予定とのことです。
Cometとは?
2025年2月25日、Perplexityは、エージェント型検索のためのWebブラウザー「Comet」を発表しました。
Cometの公式サイトには「A Browser for Agentic Search by Perplexity」としか書かれておらず、その詳細は不明です。
最近では、Arc Browserで知られるThe Browser Companyが、AI中心のWebブラウザー「Dia」の開発に注力してArc Browserの新機能の開発を終了するなど、AIを活用したWebブラウザーの開発が進んでいます。

Cometの公式サイトの文言から、その特徴について、いくつかの予想ができます。
Perplexityは最近、AIが時間をかけてWebを検索してレポートを作成する、GoogleのDeep ResearchやOpenAIのdeep researchと同様の機能をもつDeep Researchを発表しました。

そのほかにも、DeepSeekの推論モデルをPerplexity内で利用できるようにするなど、AIの最新のトレンドに積極的に追従しています。

Cometの公式サイトの文言と、PerplexityがAIのトレンドに積極的に追従していることを踏まえると、CometはOpenAIのOperatorのようなものになるのではないかと考えられます。

Operatorは、何気ないWeb操作をそのままAIに任せられるようにするものです。
スクリーンショットをもとにAIがブラウザーの画面レイアウトを理解し、マウスクリックやテキスト入力、スクロールといった操作をして、ユーザーが指示したタスクを自動で実行します。
Cometのキャッチコピーに「Agentic Search」とあることから、CometもOperatorのように、AIがWebに関連した操作を自動で実行するものになると考えられます。
それをわざわざWebブラウザーとして提供するということは、人間とAIが共同でWebブラウザーを操作し、目的の情報を探すことを想定しているのかもしれません。
OperatorとCometには違いもあります。
OperatorのWebブラウザーはOpenAIのサーバーで実行されており、ユーザーにはその操作画面の映像のみが提供されます。その一方で、CometはWebブラウザーとして提供されます。
このことは、Perplexity側にコスト面でのメリットをもたらします。
Operatorのような形式では、Webブラウザーの実行や映像の配信にかかるコンピューターリソースを、サービスの提供側が負担する必要があります。対して、Cometのような形式では、ユーザー側が自分のコンピューターでWebブラウザーを実行するため、サービスの提供側はそのコストを負担する必要がありません。
Cometを使うには?
Cometは近日公開予定とのことで、まだダウンロードできません。ただし、ウェイティングリストが用意されており、それに登録することでいち早くCometを使えるようになります。
ウェイティングリストに登録するには、Cometの公式サイトにアクセスしてメールアドレスを入力し、[JOIN WAITLIST]をクリックします。
しばらく待つと、ウェイティングリストに登録したことを知らせるメールが届きます。
メールには「We’re rolling out access every week to beta users.(私たちは毎週ベータユーザーへのアクセスを展開しています)」と書かれているため、比較的近いうちにCometを使えるようになるかもしれません。