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Slackが一部APIに1分1回までの制限を追加 非マーケットプレイスアプリが対象

Slackのウィンドウがパソコンの画面に表示されている画像

Slackは2025年5月29日より、非マーケットプレイスアプリを対象に、Slack APIの一部メソッドのリクエスト数を1分に1回に制限する新しいレート制限を導入すると発表しました。

対象となるのは「conversations.history」と「conversations.replies」の2つのAPIメソッドです。

これらのメソッドは、チャット履歴やスレッド内の返信を取得するために利用されますが、不正なアプリケーションが大量の機密情報を外部に流出させる可能性があることから、安全性を高めるために今回の措置がとられたとのことです。

新しいレート制限では、Slackマーケットプレイスに承認されていないアプリケーションは1分あたり最大1リクエスト、取得できるメッセージ数も最大15件に制限されます。

この制限は、5月29日以降に作成された新規アプリと、既存アプリの新規インストール分から直ちに適用されます。

既存のインストール済みのアプリに対しても、2025年9月2日以降はこの制限が適用される予定です。

なお、Slackマーケットプレイスに登録されたアプリにはこの変更は適用されず、従来どおりのレート制限でAPIを利用できます。

Slackは、AI技術の進展にともない機密データへのアクセスや使用リスクが高まっているとして、今回のレート制限の変更を通じて、顧客データの安全性を確保するとともに不正なデータ収集を防ぐ狙いだと説明しています。

また、今回の変更にともない、Slackは新しいリアルタイム検索APIも発表しています。

リアルタイム検索APIでは、データを保持することなくSlack内のデータをリアルタイムで検索可能にするもので、現在は一部のパートナー向けにベータ提供されているとのことです。

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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。

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