更新:

GitHub Copilotが“改悪”でリクエスト数の制限を導入へ 全プランが対象

サムネイル
画像:GitHub

GitHubは、同社のコーディング支援AI「GitHub Copilot」の新たな有料プラン「GitHub Copilot Pro+」を発表しましたが、同時にCopilotのリクエスト数の制限についても発表しました。

GitHubは、Copilot Pro+の導入に合わせて、新しい「プレミアムリクエスト」という概念を導入しました。

GitHub Copilotにはプランごとに毎月決まった数のプレミアムリクエストが付属しており、使用するAIモデルによって消費するプレミアムリクエスト数が異なります。

GitHub Copilotの新しい料金体系

無料のGitHub Copilot Freeでは、1か月あたり最大2,000件のコード補完と、最大50件のチャットまたはプレミアムリクエストを利用できます。

また、有料プランでは無制限のコード補完と無制限のエージェントリクエスト、ベースモデルでの無制限のチャットが利用できます。

次の機能では、使用するモデルに応じてプレミアムリクエストを消費します。

消費するプレミアムリクエストの数はモデルごとに異なっており、記事執筆時点では次のようになっています。

モデル消費するプレミアムリクエスト
ベースモデル0(有料ユーザー)、1(Copilot Free)
Claude Sonnet 3.51
Claude Sonnet 3.71
Claude Sonnet 3.7 Thinking1.25
Gemini 2.0 Flash0.25
GPT-4.550
GPT-4o1
o110
o3-mini0.33

有料プランではベースモデルを使っている限りプレミアムリクエストを消費しませんが、無料プランではベースモデルとのチャットでもプレミアムリクエストを消費します。

GitHub Copilotの各プランに含まれているプレミアムリクエストの数は、次のとおりです。

Copilot FreeCopilot ProCopilot Pro+Copilot BusinessCopilot Enterprise
50回/月300回/月1,500回/月300回/月1,000回/月

たとえば、無料ユーザーは月に50回のプレミアムリクエストが含まれているので、ベースモデルによるチャットを月に50回またはGPT-4.5を月に1回まで利用できます。

また、Copilot Proでは月に300回のプレミアムリクエストが含まれているので、GPT-4.5なら月に6回、Claude Sonnet 3.7なら月に300回まで利用できます。

モデルCopilot FreeCopilot ProCopilot Pro+Copilot BusinessCopilot Enterprise
ベースモデル50回無制限無制限無制限無制限
Claude Sonnet 3.550回300回1,500回300回1,000回
Claude Sonnet 3.750回300回1,500回300回1,000回
Claude Sonnet 3.7 Thinking40回240回1,200回240回800回
Gemini 2.0 Flash200回1,200回6,000回1,200回4,000回
GPT-4.51回6回30回6回20回
GPT-4o50回300回1,500回300回1,000回
o15回30回150回30回100回
o3-mini151回909回4,545回909回3,030回

プレミアムリクエストを使い切ってしまった場合でも、その月の残りはベースモデルでCopilotを利用できます。

上位プランにアップグレードするか、追加のプレミアプリクエストを購入することで、追加のプレミアムリクエストを利用できます。

加入しているプランに含まれる数を超えるプレミアムリクエストを利用したい場合は、アカウント設定で追加のプレミアムリクエストを有効にすることで、1プレミアムリクエストあたり0.04ドルで購入できます。

なお、無料プランでは追加のプレミアムリクエストを購入できないため注意が必要です。

プレミアムリクエストによる制限は、次の日程で導入される予定です。

参考リンク

更新履歴

#AI#GitHub#GitHub Copilot#ニュース#プログラミング

記事をシェアする

おすすめアイテム

※このリンクを経由して商品を購入すると、当サイトの運営者が報酬を得ることがあります。詳細はこちら

このサイトを支援する

Buy Me a CoffeeまたはGitHub Sponsorsで支援していただけると、サイトの運営やコンテンツ制作の励みになります。定期的な支援と一度限りの支援がありますので、お間違いのないようにお願いします。

Buy me a coffee

著者のアイコン画像

生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。

Webフロントエンドプログラマーで、テクノロジーに関する話題を追いかけています。動画編集やプログラミングが趣味で、たまにデザインなどもやっています。主にTypeScriptを使用したWebフロントエンド開発を専門とし、便利で実用的なブラウザー拡張機能を作成しています。また、個人ブログを通じて、IT関連のニュースやハウツー、技術的なプログラミング情報を発信しています。