【注意喚起】Chromeの「uBlock Origin」は偽物!インストールしないで

Googleは、Chromeに対して広告ブロッカーなどの自由度を制限する変更を加えており、Chrome Web Storeの検索結果からuBlock Originが削除されています。
Chrome Web Storeで「uBlock Origin」で検索すると、いくつかの拡張機能が表示されますが、「uBlock Origin Lite」以外はすべて無関係の拡張機能です。
目次
Chrome版のuBlock Originがダウンロード不可に
ブラウザー拡張機能の開発にはこれまで、Manifest V2と呼ばれる仕組みが利用されていました。
Googleは、新しいManifest V3への移行にともない、従来のManifest V2にもとづく拡張機能を無効化しています。
Manifest V3についてGoogleは、セキュリティやプライバシーの向上を目的としていると主張していますが、uBlock Originのような広告ブロッカーにとっては機能が制限されることになります。
uBlock OriginはManifest V3に対応しておらず、Chrome Web Storeの検索結果から削除されています。
直接ダウンロードページを開けば配布ページはまだ存在していますが、ダウンロードはできません。
偽物の「uBlock Origin」が登場
前述のように、公式のuBlock Originはすでにダウンロードできなくなっています。
ところが現在、Chrome Web Storeで「uBlock Origin」と検索すると、“本物ではないuBlock Origin”が表示されるようになっています。

記事執筆時点で、この偽物のuBlock Originは9,000人以上のユーザーがおり、8件の評価で星3.0となっています。
実際にインストールしてみたところ、この偽物のuBlock Originは基本的な広告をブロックできていました。
ところが、ポップアップの情報が正常に表示されなかったり、広告ブロックのオン・オフを切り替えるボタンが動作しなかったりするほか、設定画面を開けないなどの不具合がありました。


ブロックした件数が0件になっているほか、ブロックした内容やバージョン番号が表示されていない
本物のuBlock Originを使うには?
本物のuBlock Originを使い続けるには、次のような方法があります。
uBlock Origin Liteをインストールする
uBlock Origin Liteは、uBlock Originと同じ開発者が提供している、Manifest V3に対応した広告ブロッカーです。
uBlock Origin Liteは、uBlock Originの実験的で権限要求が少ないバージョンですが、uBlock Originに比べて一部の機能が制限されています。
通常版のuBlock Originでは、拡張機能の本体とフィルターの更新が分離されておりフィルターの迅速な更新が可能です。
一方で、uBlock Origin Liteでは、拡張機能本体とフィルターの更新が一体化しているため、Webサイトの仕様変更に迅速に対応することが難しくなっています。
その結果、Webサイトの仕様が変更された場合、一時的に広告が表示されてしまうことがあります。
また、uBlock Origin Liteのフィルターは「宣言的」なため、uBlock Originと異なり自分でフィルターを追加できません。
uBlock OriginとuBlock Origin Liteの詳しい違いは、こちらの記事で紹介しています。
Braveを利用する
Braveは、ChromeがManifest V2のサポートを終了したあとも、Manifest V2に対する限定的なサポートを継続する予定です。
Manifest V2拡張機能に対するサポートはベストエフォートなため(動作の保証をしないため)、uBlock Originが動き続ける保証はありませんが、しばらくは使えるでしょう。
また、Brave自体にも広告ブロッカーが搭載されており、こちらは拡張機能ではないためManifest V2に依存しておらず、今後も利用できます。
Firefoxを利用する
Firefoxは現在のところ、Manifest V2を非推奨にする予定がなく、Manifest V3でも従来の広告ブロッカーに必要な機能をサポートしています。
そのため、ChromeからFirefoxに移行することで、uBlock Originを引き続き利用できます。
さらに、uBlock OriginはFirefoxで最適に動作するように設計されており、ほかのブラウザーを利用する場合よりも快適に利用できます。
更新履歴
- 2025年8月4日2時33分:公式のuBlock Originの配布ページはリンクから引き続きアクセスできるとのご指摘を受け、記事を更新しました
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生まれた時から、母国語よりも先にJavaScriptを使っていました。ネットの海のどこにもいなくてどこにでもいます。
Webフロントエンドプログラマーとして、TypeScriptを用いたWebアプリやブラウザー拡張機能を制作。Xのシャドウバン検知ツール「Shadowban Scanner」やリンクカード復活ツール「Restore Link Card」を公開し、国内外のメディアで紹介されました。iGEM 2023ではJapan-UnitedチームのWikiを制作してGrand Prizeの獲得に貢献。ブログではXやSNSの最新ニュース、不具合の検証と対処法、フロントエンド開発の知見を発信しています。



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